秋田杉桶樽

桶や樽の上手な使い方

桶・樽その1

  • 最初に使用されるときには、ぬるま湯を6~7時間入れて洗い、柔らかい布でふきとって下さい。
  • 使用後は早めにぬるま湯又は水で洗って、柔らかい布でふきとって下さい。
  • 直射日光や暖房器具、風通しのよいところをさけて保存してください。

秋田における桶樽の歴史

秋田市寺内にある高清水公園内の秋田城遺跡からは、15~16世紀のものとみられる桶と樽の底板、取手類が発掘され秋田県でも最も古い桶の証拠となっています。文献上では秋田藩家老「梅津政景日記」の慶長17年(1612)の項に、現雄勝町の酒屋で桶が使用されていたこと、また、天和2年(1682)には久保田城下の酒屋たちが、値段の公定を図って酒樽の升目を一定にするよう求めたという記事が記録されています。このように佐竹藩の保護のもとに県内の桶屋により大量生産されてきました。

明治に入ると更に生産量が増え、戦前から戦後30年代までは酒樽、醤油樽、すし桶、漬物桶などに重宝され、全国的に需用がのびました。しかし、昭和30年代後半からプラスチック製品に押され急激に減少してしまいました。その後、新しい用途の開発を進め、近年はインテリア商品まで幅広く製造されています。秋田杉桶樽の木のぬくもりは生活に潤いと豊かさを与えて、多くの皆様から愛用され暮らしの中で役立っています。
桶・樽その2

桶と樽の違い

桶は柾目の材料を使い、榑(短冊状の小幅の板)を輪状に立てて並べ、これを竹たが・銅たが・真鍮たがなどで締め、木底をはめた器で、おひつ、飯切りなどのように固定した蓋のないものを桶といいます。
樽は板目の材料を使い、酒樽のように固定した蓋がついたものを樽といいます。
酒樽は中程がふくらみ、水の桶は真っすぐになっています。

秋田杉桶樽についてもっと詳しく知りたいかたは

『秋田杉桶樽協同組合ホームページ』
http://www.chuokai-akita.or.jp/oketaru/