続きまして、9月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 大館市総合防災訓練の実施及びみちのくアラート2018への参加について
- 9月以降の台風による被害状況等について
- 防災力強化に向けた訓練の取組みについて
- 敬老事業について
- 健康ポイント事業の実施状況について
- 秋田県種苗交換会の大館市開催決定について
- 平成30年の農業について
- 水田農業政策について
- マレーシア及びタイ王国でのトップセールスについて
- 一般社団法人秋田犬ツーリズムの活動状況について
- 宅配用段ボール箱によるPRについて
- 3D連携事業について
- 秋季イベントについて
- 2018市民の翼ツアーについて
- 旧正札竹村本館棟解体工事の進捗状況について
- 歴史まちづくり事業の取組状況について
- 田代岳山頂避難小屋の供用開始について
- わか杉っ子!育ちと学び支援事業フォーラムin大館について
- 秋田県学力向上フォーラムin大館について
- 大館市生涯学習フェスティバルについて
- パラリンピックの事前キャンプ実施に関する覚書の締結について
1 大館市総合防災訓練の実施及びみちのくアラート2018への参加について
市では、東日本大震災を契機に平成23年から住民参加型の総合防災訓練を実施しており、11月11日、川口地区において、市、機能別消防団員を含む消防団、警察署、陸上自衛隊、周辺町内会、東光鉄工株式会社など30団体、約400人の参加のもと、総合防災訓練を実施いたしました。
今回は、大雨により河川が増水する中で震度6強の直下型地震が発生したことを想定し、避難訓練、情報収集訓練、土砂・洪水対処訓練、避難所開設・運営訓練など12種目の訓練を行いました。
全国的に大規模災害が頻発する中、市民の防災意識と災害に対する関心が高まっており、今後も市民の安全・安心を確保するため、本市の防災力の向上及び防災関係機関との連携強化に努めてまいります。
また、同日午後には、陸上自衛隊東北方面隊主催による東北6県の各自治体及び関係機関が一体となった大規模な訓練「みちのくアラート2018」に参加いたしました。
この訓練は、東北地方の災害対応力の向上を目的とし、日本海側一帯でのゲリラ豪雨及び三陸沖での大地震による津波の発生を想定したもので、本市のほか北秋田市、小坂町、秋田県、自衛隊、国土交通省、東日本高速道路株式会社、大館能代空港、秋田県倉庫協会などが参加いたしました。当日は、大館能代空港から市内及び小坂町への物資輸送訓練、日沿道釈迦内パーキングエリアでの輸送車両への燃料補給訓練、旧雪沢小学校グラウンドでの自衛隊ヘリによる物資空輸訓練が行われ、本市が、北東北はもとより、東北地方における有事の際に、被災地支援の拠点となり得ることを改めて確認できたと考えております。
市議会議員の皆様におかれましては、長時間にわたり御参加いただき、深く感謝申し上げます。
2 9月以降の台風による被害状況等について
9月以降、3件の台風が相次いで接近し、本市においても被害が発生いたしました。
各台風による被害状況は、9月4日夜から5日朝にかけて接近した台風21号による農業用施設の破損が6棟、倒木が11件、10月1日朝に接近した台風24号による住家の破損が1棟、倒木が2件、10月7日朝から夕方にかけて接近した台風25号による非住家の破損が1棟、農業用施設の破損が2棟、倒木が13件となっております。
市では、能代河川国道事務所や秋田気象台、秋田県と情報交換しながら、SNSによる広報のほか、職員間で情報を共有し応急対応を実施したところです。
特に台風25号の接近時は、本場大館きりたんぽまつりの2日目ということもあり、最大の危機意識をもって警戒に当たりました。
人的被害が出なかったことが何より幸いであり、各防災機関の活動と市民の冷静な対応に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
3 防災力強化に向けた訓練の取組みについて
近年、災害が大規模かつ多種多様化する傾向にある中、防災体制の構築は極めて重要であり、市では、最も基礎となる防災訓練の強化に多方面から取り組んでおります。
今年度は、災害現場で迅速に対応するため、警察との連携強化に取り組んでおり、水難救助訓練や、解体予定の市営住宅を活用した建物破壊訓練には、大館警察署に参加していただいたほか、10月5日には、本場大館きりたんぽまつりの開催に備え、ニプロハチ公ドームで、県警察本部機動隊、大館警察署との合同によるテロ対応訓練を行い、互いの活動内容と役割分担を確認するとともに、意思の疎通を図ったところであります。
また、広域的な交流による消防技術の向上にも取り組んでおり、県北地区の大館・鹿角・北秋田・能代山本4消防本部合同による救助訓練を実施したほか、11月17日には、福島県いわき市で開催された北海道と新潟県を含む東北ブロックの緊急消防援助隊 合同訓練に参加しました。さらに来月4日には、自衛隊秋田駐屯地第21普通科連隊の協力を仰いで冬山捜索救助訓練を行い、卓越した技術と高度な知識を学ぶ予定であります。
一方、市民の皆様が参加する訓練として、11月4日、秋の火災予防週間に合わせ、市内4地区での訓練を行い、自主防災組織と消防団による避難誘導や安否確認、放水などの訓練を通じ地域の連携強化を図りました。今回の訓練からは、避難の要否を自らでも判断できるよう、地域独自の防災マップの作成や、河川の水位などの防災情報の収集について実践形式で学んでいただくメニューを取り入れ、過信による逃げ遅れ防止にも努めております。
今後も、地域の防災力強化に向け、更なる連携の強化と技術の向上に努めるとともに、地域が一体となった自助・共助の体制づくりを図ってまいります。
4 敬老事業について
8月26日から9月29日まで、市内16会場で敬老会を開催し、対象者1万2,316人の25.4パーセントに当たる3,122人に参加していただき、多年にわたり社会に尽くしてこられた方々の長寿をお祝いいたしました。今年度は、各会場で最高齢の参加者の紹介や顕彰を行い、参加された方々から好評を得たところであります。
御協力いただいた婦人会や町内会などの皆様には、心から感謝申し上げるとともに、今後も地域の皆様と協力しながら参加しやすい環境づくりに努めてまいります。
また、今月22日には合同金婚式を開催し、結婚50年という長い歳月を共に歩んでこられた27組の御夫婦をお祝いしたところであります。
5 健康ポイント事業の実施状況について
健康づくりに対する市民の関心を高め、生活習慣の改善やがん検診などの受診率向上につなげるため、昨年度から健康ポイント事業を実施しております。
2年目となる今年度は、スポーツや健康講座、各種検診など、ポイント付与の対象となる項目を15種類から26種類に拡大したほか、検診会場やイベント会場での周知に努めるなどしたところ、規定の100ポイントを貯めて地域限定商品券と交換された方が、11月21日現在で592人と、既に昨年度実績の8割を超える状況となっております。
ポイント付与の期間は来年3月まで、また、商品券との交換は来年4月までの予定としておりますので、引き続き本事業への参加を呼びかけ、市民の健康づくりに努めてまいります。
6 秋田県種苗交換会の大館市開催決定について
去る11月4日に開催された秋田県農業協同組合中央会理事会において、来年10月に予定されている秋田県種苗交換会の大館市での開催が決定されました。
種苗交換会は、明治11年から続く県内最大の農業の祭典であり、本市での開催は平成13年以来、18年ぶりとなります。
今後は、交換会の成功に向け、JA秋田中央会及びJAあきた北と連携しながら準備を進めるとともに、農業を起点とした産業の活性化を図るため、地場産品のPRや商工業者と連携したイベントを企画するなど、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。
7 平成30年の農業について
水稲は、東北農政局によると、県北の10アール当たり予想収穫量は前年比15キログラム減の541キログラム、作況指数は全県と同じ96で「やや不良」となりました。また、JAあきた北管内の1等米比率は、11月14日現在、前年比4.6ポイント増の95.7パーセント、生産者概算金は、あきたこまちで60キログラム当たり1万2,600円となりました。
野菜について、アスパラガスは、春採りでは出荷が例年より早く始まり、出荷量も前年を上回っておりましたが、夏採りでは長雨等の影響による斑点病の発生により収量が少なくなり、最終的な出荷量は前年並みとなりました。
枝豆は、4月下旬から播種が始まったものの、5月中旬の大雨のため一部再播種を行った圃場もあったほか、長雨による湿害や根腐れの影響で一部生育不良となり、開花量、着莢数は共に例年より減少し、出荷量は前年を下回る見込みです。
トンブリは、5月中旬の大雨の影響により、播種や定植が遅れ、生育も平年より緩慢な状況となり、目標分枝数を確保できなかったものの、8月からの好天により生育が回復基調に転じ、害虫被害も少なかったことから、前年以上の収量が見込まれております。
山の芋は、定植以降の低温や日照不足の影響で初期生育は緩慢でしたが、その後、十分な量の葉を確保でき、肥大は良好となり、収量は前年を上回るものと見込まれます。
果樹について、リンゴは、生育初期の好天により着果量が多かったものの、摘果作業の遅れにより小玉傾向であり、出荷量は平年並みとなっております。
ナシは、早生品種の幸水が小玉傾向だったものの、出荷量は平年並みとなり、中晩生品種のあきづきは台風の影響により1割程度の落果被害があったものの、全体の出荷量は平年並みとなりました。
8 水田農業政策について
今年度の経営所得安定対策には、5月17日から6月29日までの期間中、609件の加入・交付申請がありました。申請に基づく「水田活用の直接支払交付金」は、戦略作物と産地交付金を合わせて6億7,000万円、「畑作物の直接支払交付金」は4,300万円、総額で7億1,300万円となる見込みです。
また、市単独事業の「重点戦略作物等作付支援事業」には50経営体が取り組んだものの、作付拡大面積は前年度よりも19ヘクタール少ない64ヘクタールとなりました。「飼料用米等作付支援事業」では、211経営体が飼料用米に取り組み、作付面積は前年度比で279ヘクタール減の466ヘクタールとなりましたが、今年度から新たに交付対象とした加工用米には、99経営体が取り組み、188ヘクタールを作付けしております。
今後も、米の需給改善と農業経営安定のため、支援を継続してまいります。
9 マレーシア及びタイ王国でのトップセールスについて
11月6日から11日までの7日間、佐竹知事を団長とするマレーシア及びタイ王国でのトップセールスに、武田副議長に全日程御同行いただき、マレーシアには私が、タイ王国には名村副市長が参加してまいりました。
最初のマレーシアでは、在マレーシア日本大使館を訪問し、同国の政治状況、日進月歩で成長している経済状況、日本との交流の動向などについて、現状を解説していただきました。
また、マレーシア国内最大手の旅行会社「アップルバケーション&コンベンションズ社」の訪問では、社長及び役員と面談し、訪日旅行の現状や今後の見込みなどについて、お話を伺うことができました。
続いて訪れたタイ王国では、「バンコク秋田県人会交流会」に出席し、タイ王国で活躍する秋田県出身者との意見交換を行うとともに、タイ王国と秋田の交流拡大に努めてまいりました。
また、バンコク市内の飲食店経営者などを招いて行われた県産品のプロモーション会場では、株式会社北鹿の岩谷社長が「大館の地酒の試飲」を行い、購入の問い合わせを多数いただくなど、商談の絶好の機会になったものと捉えております。
多くのバンコク市民が訪れた「秋田県観光プロモーションinパセオパーク」では、タイ王国の秋田観光大使を務めるタナコーン氏による「秋田の魅力トーク」や竿灯の実演が行われたほか、名村副市長がステージに立ち、大館の伝統工芸品 曲げわっぱのコーヒーカップを紹介するプレゼンターを務め、大館の魅力をPRしてまいりました。
秋田県及び県内各自治体のほか、産業、経済、教育などの機関が一体となって行動することにより、ビジネスに限らず、修学旅行の誘致やパラリンピックの事前キャンプ実施等に結び付いていることから、引き続き、秋田犬という強力なコンテンツを持つ大館が秋田県全体の発展のために積極的にその役割を果たし、地域の発展につなげてまいります。
10 一般社団法人秋田犬ツーリズムの活動状況について
①株式会社不二家との連携による「秋田犬ミルキー」の発売
ペコちゃんでおなじみの「ミルキー」と、世界中から注目を集める「秋田犬」がコラボレーションした「秋田犬ミルキー」が発売されました。
この商品は、地域を訪れる旅行者の興味を引く、手ごろな土産品として開発したもので、本場大館きりたんぽまつりでお披露目販売された後、県内の空港や道の駅などで販売されており、秋田犬の着ぐるみを着たペコちゃんと、秋田犬を抱っこしたペコちゃんが描かれた特別なパッケージデザインが、土産品として好評を得ております。
②株式会社ギンビスとの連携によるスナック「秋田の枝豆」の発売
お菓子メーカーのギンビスと共同開発した、地域の朝採れ枝豆が原料の「秋田の枝豆」が発売されました。
地方創生推進交付金を活用し、枝豆の規格外品を活用した商品開発に取り組んでいたもので、10月31日に開催した生産者や加工事業者を交えた農商工連携フォーラムに先立ち、商品発売に関する記者会見を行いました。
11月1日の「犬の日」に合わせ、大館能代空港と渋谷駅前で発売セレモニーと販売促進キャンペーンを行い、現在、県内の空港や道の駅などで販売されております。
今回発売に至った2つの商品は、地方創生に係る協定を締結した株式会社秋田銀行顧問 櫻庭英悦氏の仲介により実現したものであり、不二家、ギンビス両社と秋田銀行をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げます。
11 宅配用段ボール箱によるPRについて
10月11日、ヤマト運輸株式会社秋田主管支店と市は、「はちくんクロネコボックス」の販売を発表しました。
これは、ヤマト運輸株式会社のエグゼクティブアナリストである櫻庭英悦氏の発案により、防災協定を締結している本市との連携を更に深め、全国に大館をPRしようと企画されたものであります。同社秋田主管支店には問い合わせが多数寄せられ、既に多くの方に利用いただいており、大変好評であると伺っております。
市としましても、このボックスをふるさと納税の返礼品発送に活用するなどし、大館をPRしてまいります。
12 3D連携事業について
11月17日、18日に開催された「みなみ北海道・北東北食旅フェスタin仙台」に参加し、観光PRブースを出展したほか、きりたんぽ鍋等の地元産品の販売やステージでのクイズイベントなどで地域の魅力をアピールしてまいりました。
イベント前日には、国内旅行会社7社との商談会に参加し、3D連携地域のコンテンツをPRするとともに、河北新報社や仙台市記者クラブを訪問するなどのメディアキャラバンを行ってまいりました。
なお、9月8日、9日に参加を予定していた「函館グルメサーカス2018」は、9月6日早朝に発生した地震による停電のため中止となりましたが、本市から、いち早く災害支援の要望確認のため連絡をとり、本市フェイスブックによる復旧情報の発信を行ったところであり、11月7日に、函館市の片岡副市長が本市を訪問された際には、感謝のお言葉をいただきました。
今後も3D連携地域とのつながりを大切にし、連携の強化に努めてまいります。
13 秋季イベントについて
①第46回本場大館きりたんぽまつり
10月6日から8日までの3日間、ニプロハチ公ドームを会場に開催されました。
期間中、台風25号の接近があり、3日間の来場者数は11万9,000人と、昨年より1割減となりましたが、悪天候に強いドームのおかげで、多くのお客様に安心してイベントを楽しんでいただくことができました。
株式会社秋田銀行協賛ブースでは「秋田犬ミルキー」が販売され、開店とともに多くのお客様が買い求めたほか、タイ王国からの修学旅行生がきりたんぽ一万本焼きを体験し、ステージでマーチングバンドを披露しました。
「文化の継承をALL大館で」のコンセプトのもと、大館ふるさとキャリア教育との連携など、多数のボランティアに御協力いただいたほか、今年は、以前ボランティアを体験した大学生が、小・中学生や高校生ボランティアのリーダー役を務めました。
この場を借りて、実行委員会をはじめ、関係者の皆様に厚くお礼申し上げますとともに、今後も、市民の宝である「本場大館きりたんぽ」を通じて、大館の食や観光をPRしてまいります。
②田代地域のイベント
10月14日に「第27回五色湖まつり」が山瀬ダム多目的運動広場で、20日、21日には「たしろきのこまつり」がユップラ特設会場でそれぞれ開催されました。今回は、自然や食という田代の地域資源を前面に打ち出した「たしろを満喫する2つの秋まつり」としてポスター等でのPRを初めて合同で行っております。両イベント共に好天に恵まれ多くの人出で賑わいました。
五色湖まつりでは、ドッグダンスショーやカヌー体験、山瀬ダム地下トンネルウォーキングなどのアトラクションが好評であったほか、きのこまつりでは、旬の味に舌鼓を打ちながらステージイベントを楽しむ来場者で盛り上がりました。
③第21回大館圏域産業祭
10月27日、28日の2日間、ニプロハチ公ドームを会場に開催され、地元企業のアイディアと技術が集結する「商工展」や、地場産品を一堂に展示・販売する「農業展」、地元の学校や企業など23団体が出展する「産業教育展」などを楽しむ3万2,000人の来場者で賑わいました。
また、県立鷹巣技術専門校が大館能代空港開港20周年記念で製作した木製飛行機「ナンバー21」のレプリカが展示されたほか、今年も友好都市である茨城県常陸大宮市からの出店があり、同市認証特産品の「瑞穂牛メンチカツ」や「さわやかゆずサイダー」が好評を博しておりました。
④きりたんぽまつりin渋谷
11月3日、4日の2日間にわたり「第41回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2018」が代々木公園で行われました。2日目は時折雨が降るあいにくの天気となりましたが、来場された方々に本場大館きりたんぽや比内地鶏、とんぶりなどの農産物、地酒などを御賞味いただいたほか、はちくんや秋田犬がステージに上がり、来春オープンする「秋田犬の里」のPRを行ってまいりました。
イベント前夜には佐藤議長にも御出席いただき、長谷部渋谷区長をはじめとする渋谷区関係者の皆様をお招きした「渋谷区・大館市情報交換会」を開催し、今後も忠犬ハチ公の縁を更に深めていくことを確認しました。
⑤ふるさと会
11月11日に「ふるさと比内会」、17日に「首都圏大館ふるさと会」、翌18日には「東京田代会」が開催され、首都圏で活躍されている皆様に、本市の近況を御報告するとともに情報交換し、今後も色々な面でふるさと大館を応援していただくようお願いしてまいりました。
14 2018市民の翼ツアーについて
大館能代空港の利用促進策の一環として、大館能代空港利活用大館地域推進会議が11月16日から18日までの2泊3日の日程で、市民の翼ツアー「横浜ベイディナークルーズと忠犬ハチ公を巡る旅」を開催しました。
ツアーには26人が参加し、ハチ公と上野英三郎博士の銅像がある東京大学のキャンパス巡りや白根記念渋谷区郷土博物館・文学館、ハチ公のはく製を展示している国立科学博物館など、ハチ公ゆかりの施設を見学しました。
また、初めての企画となる首都圏大館ふるさと会会員との交流や、さらにはハチ公を縁として交流を続けてまいりました東急電鉄渋谷駅の駅長とも懇談したほか、18日の早朝には忠犬ハチ公銅像維持会の方々と一緒に銅像の清掃活動を行ってまいりました。
この3日間を通して、ツアーに参加された方々に本市が進めている交流事業の一端を知っていただくことができたものと思っております。
15 旧正札竹村本館棟解体工事の進捗状況について
旧正札竹村本館棟の解体工事は、7月中旬に周辺の住民や商店などへの工事説明会を開催し、地域の皆様から御協力をいただきながら、アーケードの一部撤去や備品類の搬出、照明設備の撤去、外部足場の設置など順調に工事を進めてまいりました。
こうした中、10月上旬に西側外装材のアルミパネル裏面にアスベストの含有が疑われる吹き付け材が見つかり、分析の結果、アスベストを含むことが判明したため、10月20日、周辺の住民や商店など250戸の皆様に、その状況と飛散する危険性がないことについてお知らせした上で、現在、内部の解体作業を続けております。
アスベストの除去につきましては、関係機関と協議した上で、安全に配慮しながら、確実に実施してまいりたいと考えております。
なお、除去費用や工期延長につきましては、本定例会において、詳細を御説明申し上げた上で、解体工事の契約変更について追加提案させていただく予定でありますので、よろしくお願い申し上げます。
16 歴史まちづくり事業の取組状況について
今年度は、大館八幡神社の「覆屋改修実施設計」や、大館神明社の「本殿基礎補修工事」に取り組んでおり、今後、料亭が建ち並ぶ新開地通りの桜並木整備や道路美装化工事、大館城下町名標柱設置工事に着手する予定であります。
このほか、市民主体の「大館市文化遺産活用まちづくり実行委員会」による大館ばやしの後継者養成や、ヘリテージマネージャー(歴史文化遺産活用推進員)の育成に取り組んでおり、国土交通省や文化庁の支援をいただきながら、ハード整備とソフト事業を一体とし、本事業を着実に推進しております。
10月27日には、今年7月に歴史的風致維持向上計画が認定された横手市の髙橋市長をお招きして「第1回大館市歴史まちづくり実践発表会」を秋田看護福祉大学で開催し、市議会議員をはじめ、150人の方々に御参加いただき、地域の取組みを市内外に情報発信いたしました。
また、発表会終了後、同時開催されていた弘前大学の公開セミナー聴講者と共に大館駅前のまち歩きを行い、実際に現地で様々な角度から貴重な意見を伺うことができました。
今後も、まち歩きイベントや出前講座を開催しながら、本市固有の歴史や文化を学び、風土や伝統を守り育てる取組みを市民と共に構築してまいります。
17 田代岳山頂避難小屋の供用開始について
県が自然公園等施設整備事業として田代岳に新築した「田代岳山頂避難小屋」が完成し、10月26日に供用開始となりました。
この避難小屋は、市が事業費の一部を負担し、今年3月から新築工事が行われていたもので、木造平屋建て、延べ床面積は約20平方メートル、収容人員は10人の規模となっております。山岳信仰や市指定無形民俗文化財である作占いなどの歴史的風致に配慮した建物となっており、改めて、事業主体である県をはじめ、整備に当たり、御尽力いただきました市選出の県議会議員並びに地元関係団体の皆様に深く感謝申し上げます。
今後の維持管理は市が行うこととなりますので、登山者が安心して利用できるよう対応してまいります。
18 わか杉っ子!育ちと学び支援事業フォーラムin大館について
10月11日、12日の2日間、幼児教育・保育の質の向上を目的として、「わか杉っ子!育ちと学び支援事業フォーラムin大館」が開催され、全国から延べ600人を超える関係者が参加しました。
この事業は、平成28年度から秋田県が実施主体となって、本市のほか県内2市をモデルとして行ってきた事業であり、今回のフォーラムは、3年間の総仕上げとして県が文部科学省と共催したものであります。
大館市民文化会館を会場に、本市をはじめとする秋田県のこれまでの取組みなどが報告されたほか、市内保育園及び小学校では、公開保育や、幼児教育・保育から小学校教育への接続に関する意見交換会などが行われました。
参加者からは、子どもたちの姿や学び合う保育士の姿勢、県と市が一体となった取組みに高い評価をいただいたところであり、これからも本市幼児教育・保育が、更に充実するよう努めてまいります。
19 秋田県学力向上フォーラムin大館について
11月9日、10日の2日間、秋田県教育委員会が主催する「秋田県学力向上フォーラムin大館」が開催されました。
今回のフォーラムは「大館ふるさとキャリア教育が奏でる学びのシンフォニー」をテーマに掲げ、初日は市立の全小・中学校と市内の県立中学校及び高校、27校の授業を公開し、各学校が取り組んでいる最先端のアクティブ・ラーニング「共感的・協働的学び合い」の授業を参観していただきました。2日目は大館市民文化会館において、「大館ふるさとキャリア教育」についての発表や基調講演、公開座談会が行われました。
フォーラムには、全国37都道府県から900人を超える参加があり、市内の参加者を合わせ約1,400人の方々に対し、本市の取組みを広く情報発信することができ、また、全国の教育関係者から極めて高い評価を得ることができました。
また、フォーラム参加者に大館の食と文化を知っていただくため企画したオプショナルツアーでは、8日には桜櫓館できりたんぽ鍋と地酒を囲んでの会食とニプロハチ公ドームの見学を、フォーラム終了後には曲げわっぱ作り体験をしていただきました。
今回の成果を今後の教育ツーリズムにつなげ、更なる交流人口拡大を図ってまいりたいと考えております。
20 大館市生涯学習フェスティバルについて
9月22日、23日をメインに、10月までの2か月間を生涯学習強調月間として、生涯学習フェスティバルを開催いたしました。期間中、中央公民館や栗盛記念図書館など14会場では様々なイベントが行われ、1万3,000人を超える方々に御来場、御参加いただきました。
メイン開催日の中央公民館では、木工体験や高校生によるものづくり体験コーナーなどが賑わいを見せる中、50回目の節目を迎える大館地区発明くふう展をはじめとする各サークルや児童・生徒の作品展など、子どもから大人まで日頃の活動の成果を披露していただきました。
また、ニホンザリガニのふ化に御協力いただいている大館鳳鳴高等学校によるザリガニ展示のほか、秋田犬をテーマにした子ども絵画など53作品が、秋田犬デッサン会の作品と共に展示されました。
今回初の試みとなった、スタンプラリーも大変好評を得たことから、今後も様々な学習の場を提供し、市民の生涯学習の推進に努めてまいります。
21 パラリンピックの事前キャンプ実施に関する覚書の締結について
10月24日、秋田県及び本市は、タイ王国脳性麻痺スポーツ協会と、東京2020パラリンピック競技大会におけるナショナルチームの事前キャンプ実施に関する覚書を締結しました。
これにより、再来年8月25日から開催される東京2020パラリンピック競技大会のボッチャ競技と陸上競技の事前キャンプが本市で行われることとなり、本年12月15日には、タイ王国パラリンピック委員会会長及び脳性麻痺スポーツ協会会長並びにボッチャナショナルチームの選手が、タクミアリーナなどを視察するため本市を訪れる予定となっております。
今後、多くの方々にボッチャに触れていただく機会を設け、競技の普及を図るとともに、ホストタウンとしてタイ王国と様々な交流事業を進めてまいります。
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