続きまして、提出議案の説明に先立ち、3月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 東京オリンピック聖火リレーの実施決定について
- 総合計画後期基本計画及び第2期総合戦略の策定について
- 第6次行財政改革大綱の実施状況について
- 秋田犬の里グランドオープンについて
- 平成30年度の決算見込みについて
- 環境マネジメントシステムの取組み状況について
- 待機児童対策について
- 子育て世代包括支援センターの運営状況について
- 農作物の生育状況と5月7日の降ひょうによる被害状況について
- 第142回秋田県種苗交換会について
- 雇用対策と企業進出の状況について
- 春の観光イベントについて
- 大館市とタイ王国ワチュラウッド王立学校との交流拡大推進のための業務協力に係る趣意書締結について
- 平成30年度の大館能代空港の利用状況について
- 平成30年度の除雪状況等について
- 春のスポーツイベントについて
- 扇田病院外来診療費着服事件の進捗状況について
- 緊急消防援助隊車両の配備決定について
1 東京オリンピック聖火リレーの実施決定について
このたび、東京2020オリンピックの聖火リレーが、来年6月10日、本市において実施されることが決定いたしました。
ルートなどの詳細につきましては、今後、関係機関と協議を進めてまいります。
ボッチャ競技のタイ王国ナショナルチーム事前キャンプ地であります本市といたしましては、この決定を機に、市民のオリンピック・パラリンピックに対する関心を更に高めるとともに、「スポーツを通じて人が育つ、まちが育つまちづくり」につなげてまいります。
2 総合計画後期基本計画及び第2期総合戦略の策定について
本年度は、本市における最上位計画であります「第2次新大館市総合計画」の「前期基本計画」及び人口減少問題の克服を目指した「大館市総合戦略」が最終年度となりますことから、来年度以降を期間とする「後期基本計画」及び「第2期大館市総合戦略」の策定に向けて推進本部を立ち上げ、5月13日に私が本部長を務める推進本部会議を開催いたしました。
後期基本計画及び第2期総合戦略では、現計画及び現戦略の成果や課題などを総括、分析した上で、選挙公約でお示しした「みがく・つなぐ・ひらく」を支える5つの柱として「匠・連携・にぎわい・ひとづくり・安心」のまちづくりを最重要課題と位置づけ、その課題解決に向けた具体的施策を取りまとめたいと考えております。
さらに、時代の潮流や国・県の動向を的確に捉え、IoTやAI技術の進展といった社会・経済環境の変化や、人口動態など各種統計によって得られたデータを踏まえながら、後期基本計画及び第2期総合戦略それぞれの方向性を統一し、全庁体制により策定することとしております。
現在、本部の下には、部長級職員を部会長とする8つの部会を設け、様々な課題についてきめ細かに検証を行いながら、次期計画及び次期戦略において取り組むべき施策を議論しているところであり、今後は、市内商工団体や行政協力員の方々、まちづくりに携わる市民活動団体や本市への移住者など、様々な分野・立場からの視点を加えてまいります。
また、市議会議員の皆様には、随時、策定経過の報告と内容の説明を行い、御意見や御提案をいただきながら、3月定例会で最終案をお示しすることとしております。
市民の皆様が将来にわたって安心して暮らせる大館市となるよう、実効性のある計画・戦略の策定に努めてまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
3 第6次行財政改革大綱の実施状況について
平成28年度からスタートした第6次行財政改革について、3つの基本方針ごとに、30年度の主な実施状況を御報告いたします。
1点目の「市民が活躍できるまち」では、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」を実施し、5月8日にグランドオープンを迎えた「秋田犬の里」において、秋田犬の展示室や控室の整備に活用させていただいております。
2点目の「信頼される行政サービス」では、行政サービスの充実、向上のため、3月から証明書のコンビニ交付を実施し、4月からは市税等の「コンビニ収納」を実施しております。また、株式会社電通幹部社員と市若手職員とのワークショップを開催し、将来の大館市を担う人材育成にも取り組んでおります。
3点目の「将来に向けた健全な財政運営」では、債権の運用により9,200万円を超える利息及び売却益を得て歳入の増収を図ったほか、ふるさと納税における新たな寄附用途に、子ども教育支援及び秋田犬関連に関する事業を追加し、寄附額の大幅な増額につながっております。
こうした取組みにより、4年間の計画期間で設定した全54項目の推進課題のうち、30年度までに33項目について目標を達成するなど、一定の成果を挙げることができました。
本年度は、第6次行財政改革大綱の最終年度になります。第2次新大館市総合計画に掲げている「持続可能なまちづくりを支える行財政運営」を基本とし、引き続き、社会情勢の変化を踏まえた改革に取り組んでまいります。
4 秋田犬の里グランドオープンについて
5月8日にグランドオープンいたしました、大館市観光交流施設「秋田犬の里」について御報告いたします。
グランドオープンに先立ち、大型連休を含む4月17日から5月6日にかけて、施設をプレオープンいたしました。この期間中の来館者数は4万6,973人で、このうち大型連休中の10日間には3万8,960人と、県内外から多くの皆様に御来館いただきました。
グランドオープン当日は、国会議員や県議会議員、関係自治体の首長のほか、東急電鉄株式会社特別顧問で、渋谷忠犬ハチ公銅像維持会の上條会長をはじめとする銅像維持会関係者、市議会議員の皆様方など、多数の御来賓をお招きして記念式典を開催いたしました。
また、記念式典に続いて開催された忠犬ハチ公慰霊祭には、渋谷区から忠犬ハチ公銅像維持会をはじめ、商工会議所や観光協会などの関係者の皆様に御参列いただいたほか、長谷部渋谷区長からメッセージが届けられるなど、銅像維持会のみならず、行政や各団体においても関係が深まってきていると実感したところであります。
記念式典や慰霊祭は、様々なメディアで取り上げられ、「秋田犬の里」が広く周知されるとともに、渋谷と大館の強いつながりも更に認識されたものと考えております。
「秋田犬の里」グランドオープンに当たっては、ハチ公を縁とした渋谷と大館のつながりをテーマとした企画展に加え、国立科学博物館が所蔵する「ハチ公の剥製」をお借りして特別展示を行いました。
32年ぶりのハチ公の里帰りとなったことから、来館者数は、展示期間中の5日間で延べ7,508人となり、貴重な展示を多くの方々に御覧いただきました。
この特別展示は、国立科学博物館の林館長から特段のお力添えをいただき実現したものであり、記念式典当日も林館長には来賓として御臨席を賜りました。このたび得られた国立科学博物館との強いつながりが、今後の「秋田犬の里」にとって大きな力になるものと確信しております。
この「秋田犬の里」を中心に駅前周辺の賑わいを創出し、北東北の広域観光周遊ルートの要として、更なる関係性人口、交流人口の拡大を図ってまいりたいと考えております。
5 平成30年度の決算見込みについて
主な会計について御報告申し上げます。
はじめに、各企業会計の収益的収支の決算状況につきましては、水道事業会計では1億100万円、工業用水道事業会計では400万円の単年度純利益を、下水道事業会計では7,800万円の単年度純損失を見込んでおります。また、病院事業会計では、総合病院で2億7,600万円の単年度純損失を、扇田病院で500万円の単年度純利益を見込んでおります。
次に、一般会計の決算状況につきましては、歳入総額391億5,100万円、歳出総額371億700万円で、歳入歳出差引額は20億4,400万円と見込んでおり、翌年度への繰越財源を差し引いた実質収支額は、11億2,200万円となる見込みであります。
主な事業成果としては、「二ツ山総合公園整備事業」「市民文化会館外壁改修事業」が完了したほか、「秋田犬の里整備事業」「大館駅前排水路整備事業」「花岡総合スポーツ公園整備事業」「道路・橋梁の補修及び改良事業」などを計画的に実施したところであります。
6 環境マネジメントシステムの取組み状況について
平成30年度の主な結果を御報告いたします。
「環境汚染の防止」では、基準とする22年度との対比で、公用車燃料使用量を16パーセント削減、電力使用量を24パーセント削減するなどし、305トンの二酸化炭素排出量の抑制と1,253万円の経費節減を図り、全ての項目で目標を達成することができました。
次に「自然と共生し、安全・安心に暮らせるまちづくり」では、LED街灯の導入補助基数や公共下水道水洗化戸数などについて、順調に目標を達成しております。
「持続可能なまちづくり」では、ペットボトルキャップリサイクル事業、コンポスト事業が順調に推移し、11項目中、10項目で目標を達成しました。特にこでん回収では、小・中学校において学校行事での回収や地域と一体となった取組みを行ったこともあり、目標を大幅に上回っております。
また、平成30年4月の環境管理マニュアルの改訂に当たり、2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の一つ、「住み続けられるまちづくりの実現」を取り入れたところであり、今後も、環境マネジメントシステムの運用により環境負荷の低減に積極的に取り組んでまいります。
7 待機児童対策について
市内における3歳未満の保育園等の入園希望率が毎年高くなっていることから、昨年度、本市独自の待機児童対策として、3つの新しい事業に取り組みました。
1つ目は、0歳のお子さんを在宅で子育てしている世帯に最大で10万円給付する「在宅子育て支援事業」で、66世帯に給付しました。
2つ目は、受入れに余裕のある認定保育施設を利用しやすくするため、その保育料を助成する「認定保育施設利用支援事業」で、利用児童数は前年比で44パーセント、18人の増となりました。
3つ目は、育児休業の取得を促進するため、育児休業を取得する従業員1人につき最大30万円を事業所に助成する「育児休業取得支援助成事業」で、7事業所10人分の助成を実施しました。
これらの取組みと併せ、認定こども園の改築や企業主導型保育施設の新設により、3歳未満の受け入れ枠が38人増員されましたが、更なる保育需要の高まりにより、本年4月1日の待機児童数は、昨年より1人増の21人となりました。
この状況を重く受け止め、今後も市独自の事業を継続しながら、更に効果的な取組みを検討し、民間事業者と協力して待機児童解消に取り組んでまいります。
8 子育て世代包括支援センターの運営状況について
妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行い、子育て世代の安心感を醸成することを目的とした「子育て世代包括支援センター さんまぁる」の運営状況について御報告いたします。
平成30年度の「さんまぁる」における相談件数は、1,622件、28年7月に開設してからは、延べ4,300件と大変多くの子育て家庭に寄り添ってまいりました。
初産婦や若年者からの相談が多く、主な内容としましては、妊娠・出産・育児に対する不安や、授乳・発育に関すること、育児と家事の両立の悩みなどであります。
今年度は、新規事業としまして、自宅を訪問して悩みを傾聴する「産前産後サポーターの配置」や家事代行を行う「養育支援訪問事業」を計画し、「さんまぁる」の機能を充実してまいります。
なお、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
9 農作物の生育状況と5月7日の降ひょうによる被害状況について
基幹作物の水稲は、平年より1日早い4月17日から播種作業が始まりました。育苗期間中は低温と高温が周期的に訪れ、一部で発芽ムラや葉焼けが見られましたが、出芽揃いは良好でありました。
耕起作業は、4月下旬から5月上旬にかけての好天により平年より2日早く作業が進みました。田植作業は5月17日頃から始まり、5月20日には盛期を迎えておりますが、一部の地区では、少雨の影響により農業用水が不足し、代かき作業や田植作業の遅れが見られます。
野菜については、枝豆は、極早生品種が播種以降、低温が続き、発芽までの日数が平年より1週間ほど長くかかっております。アスパラガスの春採りは3月下旬から4月上旬の低温の影響で萌芽が遅れたものの、平年どおり5月中旬から収穫のピークを迎え、甘さや太さなど品質の良い物が収穫されております。
果樹については、ナシは平年並みの開花量で、幸水は平年より1日早い5月6日に、豊水は平年並みの5月4日に開花しております。リンゴは主力品種であるふじが平年より1日早い5月10日に開花しておりますが、昨年、摘果作業が遅れた樹園地については開花量が少ない傾向が見受けられます。
5月7日夜の降ひょうによる被害の状況につきましては、中山・曲田地区の樹園地で、ナシ16.1ヘクタール、リンゴ13.52ヘクタールで花や葉の損傷も確認されていることから、今後の生育状況について注視してまいります。
また、育苗ハウス11棟で屋根部分のビニールに穴が開く被害が出ており、被害額は44万6,000円となっております。
今後も、気象動向を見極め、農作物の管理を徹底するよう注意喚起するとともに、JA等、関係機関と連携して対応してまいります。
10 第142回秋田県種苗交換会について
10月30日から11月5日までの7日間の会期で開催される令和初の秋田県種苗交換会に向け、5月22日の大館市協賛会設立総会において、各協賛行事などの内容を決定いたしました。
主会場となるタクミアリーナでオープニングセレモニーや農産物出品展示などを行うほか、協賛第1会場となるニプロハチ公ドームでは農業機械化ショー等の催事などを、また、協賛第2会場となるほくしか鹿鳴ホールでは農業委員会大会をはじめとする各農業関連団体の大会などを予定しております。
市といたしましては、主催のJAをはじめ各関係機関と連携を密にし、観覧者80万人の目標達成に向け、先人から受け継がれた農業の祭典の成功に全庁を挙げて取り組んでまいります。
11 雇用対策と企業進出の状況について
本年3月末のハローワーク大館管内の有効求人倍率は1.31倍と昨年同期との比較で0.08ポイント減少しました。
また、今春の新卒者の就職状況については、市内高校の就職希望者全員が就職し、8年連続で就職率100パーセントを達成しました。県内就職率は65パーセントと、昨年に引き続き高い率となっております。
企業の人材確保と若者の地元定着は、本市の最重要課題であり、奨学金返還助成事業では、昨年度新たに助成対象者14人を認定したほか、5月24日には大館商工会議所と大館北秋商工会に対し、求人の早期提出を要請したところであります。
また、本市とハローワークが一体となって職業紹介を行う「職の窓口 活Jobおおだて」では、昨年度1,155件の相談を受け、前年度を上回る164人の就職につながったほか、高齢者の就業に取り組む「高齢者活躍支援協議会」では、40人の就職を支援しました。
一方、企業進出の状況については、今年4月に株式会社花輪魚市場が物流冷蔵倉庫を新設したほか、石垣鐵工株式会社が第3工場を増設、株式会社小滝電機製作所が第3工場を増設し、それぞれ操業を開始しております。地元企業の受注拡大に向けた設備の増強が行われておりますので、市では、工場等設置促進条例に基づく奨励措置により支援してまいります。
また、昨年6月に生産性向上特別措置法が施行されたことにより、先端設備等導入計画の認定を受けた場合、償却資産に係る固定資産税が最大3年間免除されます。市では、同法の施行から本年5月末までに、11件、約3億9,000万円の設備投資を認定いたしました。
サテライトオフィス事業については、昨年8月の株式会社あしたのチームの誘致に続き、今年5月14日には、ロボットを活用したプログラミング教育を行う「ライブ・ユア・ドリームス株式会社」が、5月17日には、コールセンター事業を行う「スリーコール株式会社」が、そして今月1日には、住宅設計やリノベーション事業を行う「むりん庵一級建築事務所」がそれぞれオフィスを開設したところであります。今年度からは、新たに就任した地域おこし協力隊員2人をコンシェルジュとして、誘致活動を展開し、サテライトオフィスの更なる誘致に努めてまいります。
市では、引き続き、労働力確保と若者の地元定着を推進するとともに、設備投資への支援による地元企業の生産性向上を図ってまいります。
12 春の観光イベントについて
①大館桜まつり
4月19日から4月30日までの12日間にわたり開催されました。桜が満開となったのが24日と遅れたこともあって、前半は来園者が少なかったものの、期間中約1万1,000人の来園者に、桂城公園の桜をお楽しみいただきました。
なお、例年、桜まつり期間中の5月3日に桂城公園で行われていた秋田犬保存会の本部展については、今年、ニプロハチ公ドームパークセンター駐車場において開催されました。同保存会から元横綱・朝青龍関に秋田犬を贈呈するセレモニーが行われたこともあり、県内外から多くの来場者が訪れました。
②肉の博覧会inおおだて
6月1日、2日の両日、秋田犬の里をメイン会場に開催された「第5回肉の博覧会inおおだて」は、県内外40業者が出店し、比内地鶏の串焼きやフランクフルト、馬肉煮込み、秋田牛厚切りステーキなど、肉を使った様々な料理が販売され、約4万5,000人の来場者で賑わいました。
今回は、御成町二丁目の道路を歩行者天国として、キッズコーナーなど子ども向けの催しやクラシックカーの展示が行われたほか、御成座を会場に舞台やコンサートを開催するなど、周辺地域と連動したイベントとなりました。
③ONSEN・ガストロノミーウォーキング
今回で3回目となる「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin秋田犬の里おおだて」を6月1日に開催しました。
今年度も、昨年度に一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の「ユニークコース賞」を受賞した「長木渓流と小坂鉄道廃線をめぐるコース」と「天然秋田杉をめぐる羽州街道コース」の両コースで開催し、参加者数は、合わせて179人となりました。
また、会場から肉の博覧会が開かれている秋田犬の里への直行バスを運行するなど、イベント間の連携による相乗効果を得るための取組みが行われました。
今後も、滞在型観光PRのイベントとして、温泉と食と景観の融合による魅力向上と、市外からの誘客を図り、滞在型観光客の増加による地域の活性化と産業の発展に努めてまいります。
13 大館市とタイ王国ワチュラウッド王立学校との交流拡大推進のための業務協力に係る趣意書締結について
去る4月12日に、大館市役所において、タイ王国からスラウッド・キットクソン理事長ほかワチュラウッド王立学校関係者5人の参列をいただき、「大館市とワチュラウッド王立学校の交流拡大推進のための業務協力に係る趣意書」を締結しました。
これは、秋田県知事を団長とするタイ王国へのトップセールスにおいて、平成28年に王立学校を表敬訪問したことがきっかけとなったものであります。これを機に昨年10月には、王立学校の生徒20人が本市を訪問し、きりたんぽまつりでのマーチング披露や、下川沿中学校の生徒と交流したことを、王立学校における教育交流の大きな成果として評価いただきました。その結果を踏まえ、本市と王立学校がパートナーシップを築くことによる双方の発展を目的に、今回の趣意書締結に至りました。
同理事長からは、本市の教育関係者や生徒にも王立学校に是非来てほしいとのお誘いをいただいております。また、10月には、王立学校が秋田県への修学旅行を計画しており、本市での農家民泊体験や中学生との交流を希望されていると伺っております。
市では、産業部と教育委員会が連携し、学生を中心としたタイ王国への訪問を含め、交流の推進に取り組んでまいります。
14 平成30年度の大館能代空港の利用状況について
平成30年度に開港20周年を迎えた大館能代空港の利用客数は、15万570人と、目標の14万2,000人を大きく上回りました。前年度比で1万1,986人増加し、搭乗率は、3.1ポイント増の64.2パーセントとなりました。
これは、昨年3月に大館能代空港ICが開通し、東北自動車道と空港が直結したことに加え、弘前市と十和田プリンスホテルが大館能代空港利用促進協議会に加入し、利用圏域が広がったことが要因の一つに挙げられます。さらに、先月17日には、岩手県八幡平市と岩手ホテルアンドリゾートが同協議会へ新たに加入しております。
これにより、北東北3県をまたぐ広域連携の強化が益々図られ、インバウンドによる観光振興や人的交流の拡大などにも大きな期待を寄せているところであります。
今後も空港圏域市町村と連携し、一層の利用促進に努めてまいります。
15 平成30年度の除雪状況等について
平成30年度の降雪量は、1月下旬まで例年並みに推移したものの、2月中旬以降の降雪が少なく、累計降雪量は359センチ、最大積雪深は42センチと、平成28年度以来の小雪となりました。
一方、除排雪経費は、降雨や気温上昇にともなう圧雪の緩みにより、交通障害の発生を抑制するための一斉出動回数が多くなり、約5億9,000万円となりました。
なお、除雪車運行管理システムや降雪センサーを活用した効率的な除排雪や、きめ細かな凍結抑制剤散布に努めた結果、市への苦情や要望は減少しております。
今年度は、国の交付金事業を活用した除雪機械の更新や降雪センサーの増設などにより、除排雪体制の強化・充実を図りながら、冬期間の道路環境向上に努めてまいります。
なお、市道に対する地域からの要望に応えるため、本定例会に、舗装補修をはじめとした道路工事関連予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
16 春のスポーツイベントについて
①「秋田ノーザンハピネッツ」大館大会
3月16日、17日の両日、タクミアリーナにおいて開催され、市内外から5,500人を超える多くのファンが訪れました。交流人口拡大を積極的に推進している本市としましては、今後も、バスケットボール国内最高峰のBリーグ公式戦が毎シーズン開催されるよう、働きかけてまいります。
②山田記念ロードレース大会
4月29日、第67回大会が、長根山陸上競技場を発着点とする市街地コースで開催されました。当日は、ゲストランナーとして世界陸上マラソン優勝者の浅利純子さんらをお迎えし、北海道から九州まで全国各地のランナー1,606人が、満開の桜の下、大館路を力強く駆け抜けました。
③全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会
5月19日、第6回大会の秋田県予選大会が、二ツ山総合公園多目的運動広場で開催されました。地元2校を含め県内の高校8校のラグビー部選手及び関係者が参加し、熱戦が繰り広げられました。本大会は、第1回大会から本市で開催されており、引き続き誘致に努めてまいります。
④チャレンジデー
5月29日、7回目の挑戦となる今年は、茨城県行方市との対戦となりました。今回は、親子で遊べる「木育あそびの広場」の設置や「ソフトバレーボール大会」などのイベントを新たに実施し、あらゆる年代が参加しやすいメニューをそろえ、市民一丸となって取り組んだところ、参加率は、大館市が66.7パーセント、行方市が58.7パーセントとなり、2年ぶりに勝利を得ることができました。各種イベントの開催に当たり、御協力をいただいた多くの市民、団体、企業の皆様に、改めて感謝申し上げます。
17 扇田病院外来診療費着服事件の進捗状況について
平成29年6月に発覚した扇田病院における外来診療費着服事件の刑事裁判につきましては、本年4月5日、被告人に対し業務上横領罪で懲役3年6か月の実刑判決が下され、その後、控訴がなかったことから、4月18日に刑が確定いたしました。
本事件は、犯行の期間が長期にわたった上、被害額が非常に多額であったことから、被害届の提出回数が8回、起訴回数が7回にも及び、これまで長い期間を要しましたが、これをもって刑事事件としては決着に至りました。
今後は、民事裁判の早期決着に向け力を注ぎ、被害金の全額回収に努めてまいります。
18 緊急消防援助隊車両の配備決定について
このたび、本市消防本部に、県内初となる「緊急消防援助隊車両」の配備が決定しました。
これは、南海トラフ地震をはじめとする大規模災害時において、被災地に派遣される緊急消防援助隊の増強を目的に総務省消防庁が行っている無償貸付事業を活用したものであり、今回、本市に配備されることになりましたのは、油圧ショベル及びその搬送車であります。
油圧ショベルは、災害活動における障害物の切断や破壊、がれきの除去などに活用されるほか、放水機能も備えております。これにより、自然災害や火災対応の妨げとなる障害物を除去しながらの活動が可能となることから、より迅速な災害対応や、人命救助への活躍が期待されるところです。
また、搬送車には小型クレーンが装備され、水難救助ボートや「大型土のう」など様々な資機材の搬送にも活用できることから、災害活動の効率が向上するものと期待しております。
いずれも来年4月からの運用開始に向け、既に同様の車両を運用している弘前地区消防事務組合の協力を得て事前に操作訓練を行うなど、万全を期してまいります。なお、本年8月実施予定の本市総合防災訓練には、相互応援協定を締結している同組合にも参加していただき、より一層の地域間連携強化を図っていくこととしております。
今後は、市民の安全・安心な生活を守ることはもとより、北東北の中心という地の利を生かし、県内外での災害にも広く貢献できる「陸援隊」として活躍できるよう取り組んでまいります。
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