9月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、6月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 大館市総合防災訓練の実施について
- 山梨県中央市との防災協定の締結について
- 平成30年度の市税等の収納状況と未収債権対策について
- 大館市エコフェアについて
- 大館市環境マネジメントシステム維持審査について
- 大館市シニアいきいきポイント事業について
- 第142回秋田県種苗交換会の開催について
- 農作物の生育状況等について
- クマの目撃・被害状況について
- 雇用対策について
- 台湾トップセールスについて
- 夏の観光イベントについて
- 大館能代空港の利用促進に向けた要望活動等について
- 大館市ふるさとワーキングホリデー事業の実施状況について
- 米代川合同船上巡視について
- 東京2020パラリンピック開幕1年前イベントの開催について
- 大館市成人式について
- 五所川原地区消防事務組合との消防相互応援協定の締結について
1 大館市総合防災訓練の実施について
東日本大震災を契機に平成23年から実施している住民参加型の総合防災訓練を、8月25日、日沿道釈迦内パーキングエリアと釈迦内公民館周辺を会場に、市、機能別消防団員を含む消防団、警察署、陸上自衛隊、弘前地区消防事務組合、周辺町内会など35団体、約400人の参加のもと、実施しました。
今回は、大雨により河川が増水する中で震度6強の直下型地震が発生したことを想定し、災害対策本部開設・運営訓練、避難訓練、応急救護所開設・運営訓練、土砂・洪水対処訓練など14種目の訓練を行いました。
小畑議長をはじめ、御参観いただきました市議会議員の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今後も災害に強い地域社会を構築するため、市民の防災意識の高揚及び関係機関との連携強化を図り、本市の防災力の向上に努めてまいります。
2 山梨県中央市との防災協定の締結について
防災体制の充実を図るため、7月29日、山梨県中央市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結いたしました。
中央市とは、鎌倉時代から戦国時代にかけ大館地方を治めた武将・浅利氏の始祖の出身地という御縁があり、本市と中央市は平成29年から「浅利氏」をテーマとしたシンポジウムを交互に開催し、交流を続けております。
本市では、ゆかりのある遠隔地自治体と戦略的に防災協定の締結を進めていることから、このたび、中央市に防災協定の締結を申し入れたところ、御快諾をいただいたものであります。
本協定の締結により、両市のいずれかが被災した際には、もう一方の市が「被災者の受入れ」「食糧などの生活必需品、資機材の提供」「復旧活動に必要な職員の派遣」などを行い、応急対策活動が円滑に進められることとなります。
近年、大規模かつ広域に及ぶ災害が発生しており、単独自治体での対応が非常に難しくなってきている中、同時に被災する可能性が低い遠隔地の自治体と相互応援協定を締結しておくことは、リスクマネジメントとして重要であり、大規模災害時の市民の安全確保と市民生活の迅速な復旧に向けて、大きな一助になるものと考えております。
なお、今回で遠隔地自治体との防災協定は4例目となり、協定締結団体数は35団体となりました。
3 平成30年度の市税等の収納状況と未収債権対策について
現年度分の収納率は、市税が前年度を0.09ポイント上回る99.53パーセント、国保税が前年度を0.28ポイント上回る97.17パーセントで、ともに過去最高を更新しました。速報値では、市税が平成23年度から、国保税が平成24年度から、県内13市中トップを維持しております。また、滞納繰越額を合わせた未収残高は、市税・国保税ともに減少し、総額で前年度比1億2,436万円減の5億67万円となっております。
一方、企業会計を含めた税外収入金は、現年度分の収納率が98.33パーセント、滞納繰越分を合わせた未収残高は、前年度比1,017万円減の2億6,242万円となっております。
なお、本年4月にコンビニエンスストア及びゆうちょ銀行の窓口で市税等を納付できるよう公金収納窓口を拡充したところ、7月末までに、コンビニでは24,886件、ゆうちょ銀行では5,890件の市税等を納付していただいております。既に納期が到来した軽自動車税では、督促状の発送件数が対前年比で15.3パーセント減少していることから、市民の利便性向上のみならず、納期内納付の推進につながっているものと考えております。
市税等の未収債権対策については、休日納付相談窓口の開設と併せ、悪質な滞納者に対しては、不動産や給料、預貯金等の差し押さえや強制執行などを行い、引き続き公平性の確保と新規滞納の発生抑制に努めてまいります。
4 大館市エコフェアについて
7月13日、14日の両日、ニプロハチ公ドームを会場に開催した大館市エコフェアは、3Rを柱に資源の有効活用に向けた意識の醸成と環境リサイクル事業の周知を目的に、マンモスフリーマーケットとともに毎年開催しております。
今回は、市内外のNPO法人やリサイクル企業がブースを設け、各ブースをまわり環境問題を学ぶ「クイズラリー」や、使用済み小型家電(こでん)の分解などの体験イベントのほか、環境省が制作した環境啓発アニメの上映、普段間近で見ることができない消防はしご車や下水道管を点検するカメラ車などの展示、実演を行い、約1万4,000人の来場者で賑わいました。
今後も、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り減らす循環型社会の実現のため、様々な機会を通じて3Rの普及・啓発に努めてまいります。
5 大館市環境マネジメントシステム維持審査について
国際規格の認証を取得している「大館市環境マネジメントシステム」の登録を維持するため、7月16日から18日までの3日間、審査登録機関による維持審査が行われました。
審査員からは、国土強靱化地域計画とのリンクにより、取り組むべき課題が明確になり、本システムがより有効に機能していると高い評価をいただきました。その一方で、「軽微な不適合」1件の指摘があったことから、その点については直ちに是正したところであり、今後、審査登録機関による判定委員会の審査を経て、国際規格認証の登録が維持される見込みとなっております。
本市としては、環境マネジメントシステムの運用を通じ様々な事業における環境負荷の低減を図りつつ、事務の効率化を進め、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の一つである「住み続けられるまちづくり」と、本市が掲げる「環境共生都市」の実現に向け、引き続き取り組んでまいります。
6 大館市シニアいきいきポイント事業について
65歳以上の高齢者に社会参加や地域貢献の機会を提供し、介護予防や生きがいづくりにつなげることを目的として、介護施設や保育施設などでのボランティア活動に対しポイントを付与し、貯めたポイントを地域限定商品券に交換できる「大館市シニアいきいきポイント事業」を、7月1日から開始いたしました。
8月23日現在の活動登録者数は45人、受入事業所数は58か所となっており、施設の夏祭りでのお手伝いや芸能披露などの活動を行っていただいております。
引き続き、より多くの方々に御参加いただけるよう、事業の周知に努めてまいります。
7 第142回秋田県種苗交換会の開催について
10月30日から11月5日までの会期で開催される「第142回秋田県種苗交換会」まで、残すところ2か月余りとなりました。
令和初となる種苗交換会のキャッチフレーズについては、6月24日の選考委員会において、応募総数431作品の中から「集え大館令和に紡ぐ 秋田の農業」に決定しました。
また、ポスターについては、鳳凰山の麓に広がる黄金色の稲穂と、枝豆を手に収穫を喜ぶ子どもたちにより、大館の農業の豊かさを表した作品に決定し、8月7日に完成しております。
現在、市内の公共施設や店舗などにポスターを掲示しているほか、東北の自治体やJA、JR、道の駅などにも掲示をお願いしております。
種苗交換会は、タクミアリーナを主会場にオープニングセレモニーや農産物出品展示などを行うほか、ニプロハチ公ドームでは最先端技術による自動運転トラクターの展示などを、また、ほくしか鹿鳴ホールでは、農業委員会大会など農業関連団体の各種大会や民謡フェスティバルの開催を予定しております。
県内最大となる農業の祭典の成功に向けて、関係機関と連携を密にしながら取り組んでまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
8 農作物の生育状況等について
水稲については、5月の少雨により一部田植え時期の遅れがあったものの、出穂盛期は8月1日と平年より4日早く、穂揃い、登熟ともに概ね良好に推移しております。病害虫の発生状況については、高い気温で推移していることから、葉いもち病は例年より少ないものの、カメムシ類の発生が多いため、「コメ通信」を活用しながら防除の徹底を引き続き周知してまいります。
野菜については、6月上旬の少雨により生育に停滞が見られたものの、7月中旬から下旬にかけての高温により生育は順調に推移しました。しかしながら、8月上旬から中旬にかけての干ばつにより品質の低下が見られたことから、今後、推移を見守ってまいります。
主な品目では、枝豆は、出荷が平年より3日早い7月16日から始まっているものの、全国的な豊作のため、価格は昨年を若干下回る状況です。
アスパラガスは、夏採りが例年どおり7月上旬から出荷が始まったものの、干ばつの影響により生育は停滞し、出荷量が平年を下回ったほか、曲がりの発生による品質の低下が見られます。価格は春先から高値で推移しておりましたが、8月に入り平年並みとなっております。
小玉スイカは、好天に恵まれ生育は順調に推移し、糖度は高く、例年以上に食味の良いスイカとなっております。先日、JAあきた北小玉スイカ研究会の報告を受けた際に、試食したところ、大変甘く、美味しいスイカでありました。
果樹については、リンゴ、ナシともに、結実率は高い状況にありますが、リンゴの開花量は少なめで、5月7日の降ひょうによる収穫への影響については不透明な状況です。
また、リンゴ黒星病の薬剤耐性菌が管内においても確認されたことから、感染状況を注視しております。
なお、8月15日から16日にかけ、ハウス飼育の比内地鶏246羽が、暑熱により死亡する被害が発生しました。
今後も、気象変動や病害虫の発生に注意し、農家に対して適切な指導を行ってまいります。
9 クマの目撃・被害状況について
今年のクマの目撃件数は8月23日現在68件で、昨年と比べ32件少ないものの、市街地や通学路での目撃が多い状況となっております。
被害の発生件数については、7月後半の農作物の収穫時期から増え始め、8月23日現在、農作物や養蜂箱などで18件となっておりますが、昨年に比べ17件少ない状況です。
市では、昨年度から引き続き、クマ被害防止対策として「緩衝帯整備」に取り組んでおり、今年度は小柄沢墓園及び十瀬野公園墓地の周囲の山側約2キロメートルにわたって草刈りや下刈り、枝打ちを完了しております。
また、クマの目撃情報等については、ツイッターやホームページにおいて、位置情報を地図上で表すなど、より分かりやすい情報発信に努めているところであります。
こうした中、7月4日に二ツ山総合公園付近でクマが目撃されたことから、檻を設置したほか、緩衝帯を整備しました。さらには、監視員を2人配置し定期的に爆竹を鳴らして追い払いを行うとともに、鳥獣被害対策実施隊員による早朝巡回を実施するなど、利用者の安全確保のため対策を講じております。
また、県では、今月中旬に県内で発生した人身被害を受けて、8月21日付けで「ツキノワグマ出没に関する警報」を発令しております。
今後は、農作物や果樹の収穫盛期を迎え、クマの活動も活発になることから、なお一層の注意喚起を行うとともに、電気柵の設置補助や誘引物の除去など、引き続き官民を挙げて被害の未然防止に努めてまいります。
10 雇用対策について
来春市内の高校を卒業する生徒のうち、就職希望者は、6月末現在171人で、このうち県内就職希望者は121人、71.3パーセントと、前年同期比で3ポイント増加しました。
1人でも多くの就職希望者に望みを叶えてほしいと考えており、7月23日には、ハローワークとの共同により71事業所を迎え、来春卒業予定者を対象とした求人求職説明会を開催したところであります。
なお、県内就職希望率は、今回初めて70パーセントを上回りました。これは、ふるさとキャリア教育などにより、小学生の段階から、「未来大館市民」を育み続けてきたことに加え、平成28年度から毎年、進路を決める一歩手前の高校2年生を対象とした「地元企業説明会」を開催してきたことが、徐々に実を結んできたものと考えております。
市としては、より早い段階から地元企業の魅力を知っていただくことが、若者の地元定着につながると捉えており、29年度からは、中学生を対象とした「ふるさとお仕事博覧会」も開催しております。今後も様々な方法により、子どもたちや保護者の皆様に対し、身近にある企業の魅力を丁寧に伝えてまいります。
一方で、市内企業の人材不足は喫緊の課題であります。
市では、今後も引き続き、新卒者の地元定着はもとより、職の窓口「活jobおおだて」や「高齢者活躍支援協議会」による全ての世代を対象とした就職相談、奨学金返還助成事業、地域産業担い手確保支援事業などを進めるほか、外国人材の受入れに関する情報提供に努めるなど多面的な取組みにより、地元企業の労働力確保を支援してまいります。
なお、9月5日には、本市において、秋田県中小企業団体中央会による「外国人材受入れ・共生セミナー」が開催され、技能実習制度の解説や、県内の技能実習生受入事例発表が行われることから、市としても積極的に参加を呼びかけてまいります。
11 台湾トップセールスについて
8月21日から24日までの4日間、佐竹知事を団長とする台湾トップセールスに参加し、県内11自治体ほか民間企業等による計19団体で構成されたセールス団として台北を拠点に活動してまいりました。
黄 茂雄東亜経済協会理事長との懇談をはじめ、現地旅行会社との意見交換や視察では、秋田犬をはじめとする観光資源のPRを行い、皆様に秋田の魅力を認識していただけたと感じております。また、「定期チャーター便の就航にともない利便性が向上したことから、より積極的にツアーを企画していきたい」とのお話もいただくなど、大きな手応えを感じることができました。
一方で、トップセールスを通じて明らかとなった課題について、解決策を検討し、インバウンドの大半を占める台湾からの観光客の獲得に向け取り組んでまいりたいと考えております。
また、本市出身で台湾商工会議所初代会頭の 木村 泰治氏が開発に尽力した高雄市を表敬訪問し、観光のみならず教育や文化など幅広い分野において国際交流の促進に向け秋田県と高雄市の双方が協力して取り組んでいくことを確認し合いました。
御同行いただいた小畑議長とも認識を共有することができましたので、今後、市議会の皆様にも御理解をいただきながら、今回深めた関係性を本市における今後の様々な取組みにつなげてまいりたいと考えております。
12 夏の観光イベントについて
①大館バラまつり
6月8日から23日にかけ、石田ローズガーデンにおいて開催した「大館バラまつりシーズン1」は、約1万6,000人の来場者で賑わいました。開幕時点でほとんどの品種が満開となる中、恒例の大館ばら会によるコンテストや、バラの写真展などが行われたほか、14日から3日間、ナイトガーデンを開催し、市内外の方々にバラの魅力を存分に楽しんでいただきました。
②田代名産たけのこまつり
6月9日、田代多目的運動広場において開催され、約7,000人の来場者に、さくら豚入りたけのこ汁をはじめとする旬の味や、趣向を凝らしたステージイベントなどをお楽しみいただきました。
特に生たけのこの販売は、生育が良く例年以上に収量を確保できたことから、買い求める方の期待に十分お応えし、大盛況のうちに終えることができました。
③大館大文字まつり
帰省客の取り込みを期待して、昨年に引き続き山の日の8月11日に開催され、昼の部と夜の部を合わせて昨年より4,000人多い、約4万3,000人の人出で賑わいました。
昼の部では、今年新たに「おおだてウルトラクイズ」と「鳳鳴祭クラスデコ・アンコール」が行われました。これは、高校生が主体となったものであり、若い世代の参加を促進する有意義な試みであったと感じております。
夜の部では、打ち上げ花火と大文字焼きに合わせ、レーザー光線による演出が行われ、来場者は大いに盛り上がりました。
また、見晴らしの良い秋田犬の里の屋上テラスや芝生広場でも150人を超える方々に花火や大文字焼きを楽しんでいただきました。なお、お盆休み期間中における秋田犬の里の来場者数は、8月10日から18日までの9日間で約2万3,500人でありました。
④大鮎の里ふるさとまつり
8月17日、外川原地区米代川河川緑地で開催された地域恒例の夏祭りは、鮎の千匹焼きやイワナのつかみ取り、早口小学校の児童による「徒渡り」のPRなど地域の特色を生かした様々なアトラクションにより、約3,300人の来場者で賑わいました。
13 大館能代空港の利用促進に向けた要望活動等について
去る7月31日、大館能代空港利用促進協議会として、会員自治体の首長や議長、商工会議所会頭とともに、地方空港利用者の利便性向上策の検討などについて要望してまいりました。
今回の要望活動は、令和元年7月末現在の大館能代空港の利用客数が、5万2,428人と、前年同期比で3,803人、率にして7パーセント増加していることから、その実績を前面に押し出して展開いたしました。
全日本空輸株式会社では、「東北自動車道と高速道路で直結し、アクセス性が格段に向上した大館能代空港は、岩手や青森と関わりを持つことで利用を増やしていける空港であること」「西日本への乗継便を組み合わせることにより相乗効果を生み出せること」などを提案し、大館能代空港は地理的に多くの観光素材を有する位置にあり、商品づくりに力を合わせて取り組んでいくことを、同社高橋執行役員と確認いたしました。
また、国への要望活動では、金田衆議院議員に御同行いただき、財務省では、太田主計局長、角田主計局次長、中島主計官に、国交省では、山田技監、和田航空局長に直接要望書をお渡しできたことも大きな成果の一つであったと捉えております。
引き続き、関係団体との連携強化と同協議会の会員拡大を図りながら、大館能代空港のより一層の利用促進を通じ圏域の交流人口拡大に努めてまいります。
14 大館市ふるさとワーキングホリデー事業の実施状況について
本事業は、地方の暮らしに興味を抱く若者に、大館での暮らしを働きながら体験していただくもので、総務省の事業を活用し、今年度初めて実施しております。
6月から特設ホームページや都内の大学において募集を行ったところ、7月11日を皮切りに、これまで5社で10人を受け入れており、今後更に4人の受入れが決まっているところであります。
参加者には、一定期間、市内の企業で働きながら、農家民宿などに滞在するなど、市民との交流や地域資源に触れることを通じて、本市との関わりを深めていただいております。
今回の暮らし体験を通じ、大館の人の温かさや宝を知っていただいた参加者の皆様は、今後、本市の情報発信者としてはもとより、移住者ともなり得る貴重な存在であります。
市としては、本事業を機に築かれた都会の若者との関係性を大事に育んでまいります。
15 米代川合同船上巡視について
8月8日、能代河川国道事務所の主催により、国、県、市、一般社団法人 北秋田建設業協会による米代川合同船上巡視が行われ、市からは、私のほか、総務部、建設部、消防の職員が参加いたしました。
当日は、最高気温36.6度を記録する猛暑の中、カヌーや消防救助ボートなどに分乗して、扇田地区から外川原地区までの約14キロメートルを巡視し、昨年の大雨で削られた河岸の復旧工事の進捗や橋脚、川底の状況などを確認しながら、災害への備えについて、参加者の間で意識を共有いたしました。
平成25年8月の豪雨による浸水被害を契機に、国には米代川の河道掘削や堤防整備等の治水対策を継続していただいているところであります。地域の水防力を向上させるためには、こうしたハード整備を進める一方で、行政と民間の垣根を越えて河川に関する情報や意識を共有し、様々な団体間において信頼関係を構築していくことが不可欠でありますので、今回の合同巡視の経験を生かし、より一層の連携強化を図りつつ、治水・減災対策に努めてまいります。
16 東京2020パラリンピック開幕1年前イベントの開催について
大会を1年後に控えた8月25日、タクミアリーナにおいて「~東京2020パラリンピック 開催まであと1年!~Road to GOLD!」と題し、開幕1年前イベントを開催いたしました。
「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」の御協力のもと、パラスポーツ体験やパラリンピック出場を目指すアスリートのトークショーに、市内外から約200人が参加され、パラスポーツや障害を持つ方々への理解を深めていただきました。
また、同日、JR大館駅の待合室内にボッチャのコートが新設されました。待合室の規模に合わせて設置されたミニサイズのコートは、駅利用者であればどなたでも利用できることから、パラスポーツの普及や理解につながる場として、また、秋田犬の里とともに周辺の賑わい創出の場として大いに期待しており、設置いただきましたJR東日本秋田支社には大変感謝しているところであります。
さらに、来月24日から12日間、事前キャンプのため、タイ王国のボッチャ競技及びパラ陸上競技ナショナルチームの選手とスタッフら約40人が滞在する予定となっていることから、受入れに万全を期することはもとより、関係性を深める絶好の機会と捉え、市民との積極的な交流をしていただく場をつくりたいと考えております。
市では、ホストタウン事業の推進や聖火リレーの実施など様々な形で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に参画し、「スポーツを通じて人が育つ、まちも育つまちづくり」へとつなげてまいります。
17 大館市成人式について
8月15日、ほくしか鹿鳴ホールにおいて、令和元年度大館市成人式が、対象者の75.2パーセントに当たる507人の参加のもと盛大に行われました。
新成人代表からは「大館に貢献できるよう鋭意努力するとともに、この大館を支えていけるよう邁進していきたいと思っています。大館で生まれ育った誇りを忘れず、それぞれの目標に向けて努力することを誓います。」との決意が述べられました。
また、壇上での恩師紹介では、恩師から新成人にエールが送られ、久しぶりの再会に新成人たちは大いに盛り上がりました。
式典後には、実行委員会主催のイベントとして、同じ新成人のシンガーソングライターによるミニライブと、今年度初の試みとして「恩師からのビデオメッセージ」も披露されました。
なお、令和4年4月から、成人となる年齢が18歳に引き下げられるため、今年度中に、市内の高校生全てを対象にアンケート調査を行い、3年後の成人式について検討してまいります。
18 五所川原地区消防事務組合との消防相互応援協定の締結について
7月2日、五所川原地区消防事務組合と消防相互応援協定を締結いたしました。これは、平成28年に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災を契機に総務省消防庁が推奨している、県境を越えた応援体制の整備であり、受援側の要請を待たずに応援側の判断による出動を可能とするものであります。
五所川原市と本市とは高速道路で直接行き来できることから、所要時間は1時間程度と、県内北部地域内での応援出動と比べても遜色がないものと考えております。
昨年5月の弘前地区消防事務組合との協定締結に続き、今回協定を締結したことにより、本市と津軽地方を結ぶ広域エリアでの災害対応能力は更に向上いたしました。
本市では、北東北の中心という地の利を最大限に発揮し、周辺地域に貢献する「陸援隊」として活動していく中で、大規模火災にも対応できる広域的な防災力・減災力の向上を図り、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。
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