バイオマスの活用

 大館市では、地域資源である「バイオマス」を有効活用することで「地域循環型社会」を目指すため、バイオマスタウン構想を策定しました。(国からの認定:H21.7.31)

 バイオマスタウンとは?

バイオマス絵.pngバイオマス絵2.jpg

 

 市ではバイオマス(※1)の主な利活用方法として「廃棄物系バイオマス」「未利用バイオマス」の2つに分類してバイオマスタウン構想を策定しています。

廃棄バイオマス1.jpg未利用バイオマス1.jpg

 「廃棄物系バイオマス」では、家畜排せつ物等の堆肥化や学校給食センター、事業所及び家庭などから出る廃食用油のBDF(※2)化を。「未利用バイオマス」では、間伐材等を利用したペレット燃料化や稲わらなどによるバイオエタノール(※3)化や堆肥化の推進を図ることとしています。


 ※1《バイオマス》
 動植物から生まれる再生可能な有機性資源。代表的なものには、間伐材、家畜排泄物、し尿汚泥などがあります。

 ※2《BDF》
 これまで捨てられていた植物性の食用油に、添加物を加えることで精製する代替燃料で、地球温暖化防止や循環型社会の形成に役立つものと注目を集めており、ディーゼルエンジンを搭載するトラックやバスなどに使われています。

 ※3《バイオエタノール》
 バイオマスに含まれる糖を発酵させて作られるため、ガソリンと混合して利用することにより、ガソリンの燃焼時に発生するCO2(二酸化炭素)の排出を減少させる効果があります。


  バイオマスタウン構想(表紙1).jpg  大館市バイオマスタウン構想概要版(PDF:1.22MB)

 

廃棄物系バイオマスの活用

《てんぷら油回収システムの強化と公用車へのBDF燃料の利用促進》

 てんぷら油回収システム協議会を設立し、町内会、NPO法人、民間事業団体などによる廃食用油の回収システムの推進を図ると共に、回収した廃食用油から生産されたBDF燃料を市公用車の一部で使用して、地球温暖化対策に向けたCO2削減に取り組んでいます。

   ※ てんぷら油回収システム協議会の取り組み
 

未利用バイオマスの活用

木質バイオマスの利活用

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 木質バイオマスの利活用を促進する「庁内バイオマス利活用推進委員会」を設置し、公共施設などへの木質バイオマス燃料燃焼機器の導入を図ると共に、市内に間伐材を利活用する伐採、集積、運搬までの総合的なシステムを構築するため「大館市木質バイオマス利活用推進協議会」を設置して検討をしています。
 また、木質バイオマスの推進を図ることにより削減されるCO2の排出量を取引する「国内クレジット制度」や「J-VER制度」にも取り組んでいます。
 

ペレットボイラー、ペレットストーブなどの導入(公共施設、一般家庭への普及)

 大館市バイオマスタウン構想に基づき、「木質バイオマス燃料燃焼機器導入」と「間伐事業で発生する間伐材などを活用した木質バイオマスの燃料化」を推進していくため、各公共施設へのペレットボイラー、ペレットストーブなどの導入に努めています。
 その燃料としては、「市有林間伐材収集利活用事業」で発生する間伐材から製造した全木ペレット燃料を使用し、循環型社会の形成に努めると共に、市内の一般家庭にもペレットストーブなどの普及を推奨し、官民一体となった温室効果ガス削減に取り組み、地球温暖化対策に努めていきます。

(公共施設に設置したペレットストーブ)
  peretto1.jpgSS-1.jpg
 

 

木質バイオマス利活用推進協議会

 地球温暖化問題が深刻化し、温室効果ガス排出削減が急務となっている今、市では、その対策を重点施策の一つとして位置づけ、「バイオマス」を有効活用した「地域循環型社会」を目指すため、平成21年7月に「大館市バイオマスタウン構想」を策定し、ペレットボイラーやペレットストーブの導入による木質バイオマスの利活用、コンポストセンターにおける食品廃棄物と家畜排泄物の堆肥化、民間においては、間伐材などからの木質バイオマスの燃料化、廃食用油からの燃料化、家畜排泄物からの堆肥化などバイオマスの利活用の推進してきました。
 平成22年6月に産・学・官・民で組織する「大館市木質バイオマス利活用推進協議会」を設置して、多くの市民に対してバイオマスの循環利用の意義や必要性について周知を図っていくための検討をしました。
 

このページに関するお問い合わせ

 大館市 市民部 環境課 環境企画係

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   TEL:0186-43-7049
   FAX:0186-49-7005
   e-mail:kankyo@city.odate.lg.jp