平成24年12月定例会行政報告(平成24年11月27日)

12月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、9月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。

  1. 光ブロードバンド整備事業について
  2. 市ホームページのリニューアルについて
  3. 大館市ご当地ナンバーのデザイン決定について
  4. 敬老事業について
  5. 平成24年の農業について
  6. 農業者戸別所得補償制度における交付金の申請状況について
  7. 東京都港区における国産材利用推進事業への参加について
  8. 企業誘致の状況等について
  9. 本場大館きりたんぽまつりin大館樹海ドームについて
  10. 大館商工会議所会頭の御逝去について
  11. 大館市観光大使の任命について
  12. 秋まつり行事等について
  13. 第22回大館市生涯学習フェスティバルについて
  14. 放課後児童クラブの新設について
  15. 市立総合病院駐車場の拡張工事について
  16. 市立総合病院内コンビニエンスストアの開店について
  17. 消防救急デジタル無線整備事業の進捗状況について
  18. 消防団機動分団化事業に伴う消防車の配備について
  19. 公共事業の進捗状況について

1 光ブロードバンド整備事業について

本年度は、東館地区と大地区で総延長42キロメートルの整備を実施しており、現在の進捗率は約70パーセントで、年度内の供用開始を見込んでおります。

また、通信事業者においても11月1日から新たに十二所地区でサービスが開始されるなど、順次エリアが拡大されております。

25年度には、長走地区と雪沢地区で総延長55キロメートルを整備し、光ブロードバンドを市全域に広げたいと考えております。

2 市ホームページのリニューアルについて

比内・田代との合併に伴い平成18年度から運用してきた現在のホームページについて、より快適に利用できるよう全面改訂し、12月20日から運用を開始いたします。

トップページとサイト構成をより簡潔にし、探しやすいデザインとするほか、新たに携帯電話でも利用できるページを作り、イベント情報などを提供していくこととしております。

これによりアクセス件数の増加が見込まれることから、大館発の情報発信とPRに今後一層努めてまいります。

3 大館市ご当地ナンバーのデザイン決定について

秋田県内では初となる「大館市ご当地ナンバー」のデザインが決定いたしました。

「親しまれる大館」、「ゼロダテとのコラボ」、さらには「市民参加による決定」をコンセプトとし、アートプロジェクト・ゼロダテが作成した5つのデザインで人気投票を実施した結果、投票総数678票のうち262票を獲得した「秋田犬に鳳凰山」のデザインが選ばれました。

新しいデザインのナンバープレートは、25年4月1日から交付の予定で、従来のナンバープレートとご当地ナンバープレートのいずれかを、選択できるようにすることとしております。

4 敬老事業について

9月1日から27日まで、市内16会場で敬老会を開催し、対象者1万1,001人のうち、最高齢101歳の方を初めとした3,115人が参加されました。記録的な猛暑が続いた中、無事に終えることができ、御協力いただいた婦人会や町内会などの皆様には、心から感謝申し上げます。

敬老会は、高齢者の意識の変化などもあって参加率は漸減傾向にありますが、婦人会や町内会の皆様の協力で実施できることは、地域社会のつながりが保たれている証でもあることから、今後も、さまざまな工夫をしながら継続してまいりたいと考えております。

また、今月21日には合同金婚式を開催し、結婚50年という長い歳月を共に歩んでこられた、20組の御夫婦に出席いただいたところであります。

5 平成24年の農業について

本年は、雪解けが4月上旬にずれ込み、農作業の遅れが懸念されたほか、7月の高温・少雨の影響も心配され、お盆前の降雨によりほぼ解消されたものの、一部の農作物では生育不良が見られました。

水稲は、東北農政局が10月30日に公表した「平成24年産水稲の作付面積及び予想収穫量」によると、県北の作況指数は全県100に対して99の「平年並み」となりました。また、JAあきた北管内の1等米比率については、11月6日現在で前年比マイナス4ポイントの81パーセント、本年産米の生産者概算金については、あきたこまちで昨年より700円多い60キログラム当たり1万3,500円となりました。

一方、「新規需要米」については、国の「水田活用の所得補償交付金」及び「大館市飼料用米等作付支援事業」の助成体系のもと、認定農業者58人、集落営農6組織、その他農家43人が取り組み、作付面積は前年度並みの180.5ヘクタールとなりました。

次に野菜でありますが、アスパラガスは9月の気温が高温で推移したため出荷量が増えましたが、気温の低下とともに平年並みとなり、単価は前年比118パーセントとなっております。枝豆は、8月から9月にかけての高温の影響で、収穫できない圃場や害虫被害が見られ、単価も出荷時期が各産地と同時期となったため、前年比73パーセントとなっております。

トンブリは、6月の定植期以降の乾燥と8月からの高温の影響による生育不良も見られましたが、出荷量は平年並みで、単価は前年比117パーセントとなっております。山の芋は、9月の高温やその後の降雨による収穫期の遅れが見られますが、概ね良好に推移しております。

果樹については、リンゴは、高温の影響で着色不良や生育不良が多く見られ、出荷量が減少しております。ナシは、全国的に黒星病やカメムシ被害が多発し、出荷量は4割程度減少しております。

6 農業者戸別所得補償制度における交付金の申請状況について

昨年度から本格実施となった国の「農業者戸別所得補償制度」は、「米の所得補償交付金」、「水田活用の所得補償交付金」、「畑作物の所得補償交付金」、「米価変動補てん交付金」に各種加算措置を加えた内容となっており、4月2日から7月2日までの受付期間に、大館市農業再生協議会を経由して、昨年度より55件少ない1,956件の加入・交付申請がなされました。

交付申請に基づき、「米の所得補償交付金」で4億4,858万円、「水田活用の所得補償交付金」の戦略作物で2億8,080万円、産地資金で6,455万円、「畑作物の所得補償交付金」で5,135万円など、合わせて8億4,530万円が支払われる予定であります。

7 東京都港区における国産材利用推進事業への参加について

10月31日、本市は東京都港区と「間伐材を始めとした国産材の利用促進に関する協定」を締結し、「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」のもとで、大館市産材の港区への供給促進を図ることといたしました。

この制度は、港区内での建築主に対し、協定自冶体から産出された国産材を一定量以上使用することを義務付けたもので、港区内の二酸化炭素固定量の増加と、木材供給元となる協定自冶体の森林整備促進による二酸化炭素吸収量の増加により、地球温暖化防止に貢献することを目的としております。

今後、この制度への市内事業者の積極的な参加により、港区内への新たな販路拡大や木材関連事業への経済波及効果、間伐等の実施による森林整備の促進が期待されるところであります。

8 企業誘致の状況等について

北海道旭川市に本社を置く昭和木材株式会社が、以前から協力関係にあった市内事業者所有の松木境の土地と工場を取得し、東北支店・東北プレカット工場として11月1日に本操業を開始いたしました。

同社は、旭川市と札幌市に工場を有しており、植林、伐採、プレカットから住宅の設計、施工までを一貫して自社で管理し、海外との取引もある総合木材企業であります。

工場敷地は約7,200平方メートル、建物は約1,900平方メートルで、操業開始時の従業員数は、前事業者から引き継いだ16人でありますが、将来的には24人まで増員する計画としております。

市では、11月1日付けで条例に基づく指定工場として指定したところであり、今後、同社の業務拡大と地元産秋田杉の販路拡大が期待されます。

また、来年1月には、三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所が約3億円を投じて田代試験場敷地内に建設中の管理棟が完成の予定であります。

10月1日現在、条例に基づく指定工場は63事業所で、従業員数は4,415人となり、昨年同期比で9人減となっておりますが、11月にはニプロ第6工場、昭和木材東北プレカット工場、サンテックス比内ファクトリー、東北センバ大館工場の4社4事業所が指定工場となり、さらに来年4月までには、ニプロファーマのバイオ製剤棟、抗がん剤棟、物流棟、福山通運大館配送センターの2社4事業所が指定工場となる見込みであり、合わせて60人を超える雇用の創出が図られるものと期待しております。

9 本場大館きりたんぽまつりin大館樹海ドームについて

10月13日、14日の両日、初めて大館樹海ドームを主会場に開催された「本場大館きりたんぽまつりin大館樹海ドーム」は、盛会のうちに幕を閉じました。

実行委員の皆様を初め、関係各位の御理解、御協力に改めて感謝申し上げる次第であります。

2日間の来場者数は8万6,000人で、目標としていた8万人を大きく上回り、6万食のきりたんぽが消費されました。

新たな試みとなった前売券の販売は約1万1,000枚を数え、このうち1,071枚は、コンビニエンスストアでの販売枚数であります。

来場者をエリア別に分析した結果、大館市内が23.6パーセント、秋田市が22パーセント、県北が13.1パーセント、県中央及び県南が8.3パーセント、青森県が24.8パーセント、その他が8.2パーセントとなっており、秋田市と青森県を重点地域としてPR活動を行ったことが、数字に反映されたものと考えております。

一方、今回のきりたんぽまつりにつきましては、さまざまな御指摘もいただいておりますので、こうした御指摘を踏まえて、運営組織の見直し・強化を図り、来年度以降の開催に向けて準備をしてまいりたいと考えております。

今後は、「本場大館きりたんぽ」を大館の食文化として積極的にPRし、「きりたんぽ」のブランド化と生産の拡大を図ることにより、地元の農業、商業、観光の活性化に向けた取組みを進めてまいります。

10 大館商工会議所会頭の御逝去について

去る11月8日に急逝されました、大館商工会議所会頭 故 三浦清久 氏の御霊に、謹んで哀悼の誠を捧げるものであります。

病に冒されながらも、御自身のことは顧みず、本市商工業の発展と振興に向けて邁進するお姿に、私どもは大変に胸を打たれました。わけても、初のドーム開催となったきりたんぽまつりには、心血を注がれ、今後の市の観光の在り方に一つの道筋を付けてくださいました。氏の志をしっかりと受け継ぎ、大館市発展のために一層努力することを、ここに改めてお誓い申し上げる次第であります。

生前の御功績と御労苦に対し、敬意と感謝の意を表しますとともに、衷心より御冥福をお祈り申し上げます。

11 大館市観光大使の任命について

本年8月1日付けで御就任いただいた本市出身のシンガー・ソングライター因幡晃氏に続きまして、「本場大館きりたんぽまつりin大館樹海ドーム」でのトークショー出演を契機として、真飛聖氏を新たに観光大使に任命し、御就任いただきました。

真飛氏は、元宝塚歌劇団・花組のトップスターで、現在は女優として活躍中であります。

本市の観光大使は総勢6人になりましたが、各界、各方面で大館をPRしていただくとともに、懇談会等での御意見や御提案を、市の観光施策に反映させていきたいと考えております。

12 秋まつり行事等について

①五色湖まつり

10月9日開催の五色湖まつりは、今年21回目となり、山瀬ダム多目的広場での大鰐町との交流事業、マラソン大会のほか、ダム地下トンネルの見学会なども開催され、2,400人の来場者がありました。

②津市との交流

10月20日、三重県津市の近鉄久居駅前に、上野英三郎博士と忠犬ハチ公の銅像が建立され、その除幕式に招かれ、出席してまいりました。このハチ公の縁を契機に、渋谷区、津市との三都市間で交流を深めることを確認したところであります。

③大館圏域産業祭

10月27日、28日、「第15回大館圏域産業祭」を開催いたしました。商工展、農業展のほか、産業教育展では、中学校ロボット競技大会やファッションショーなども行われ、延べ4万9,000人の来場者でにぎわいました。

④きりたんぽまつりin渋谷

11月3日、4日、渋谷区代々木公園で「きりたんぽまつりin渋谷」を開催いたしました。本場大館の味は人気があり、毎年楽しみにしている方も多く、2日間で1,200食のきりたんぽ鍋を完売し、特産品の山の芋やトンブリの売れ行きも好調でありました。

⑤首都圏ふるさと会

11月11日に「ふるさと比内会」、17日に「首都圏大館ふるさと会」、18日に「東京田代会」が開催され、首都圏で活躍されている皆様に本市の近況を報告するとともに、情報交換し、今後も各方面からふるさと大館を応援していただくことを再確認してまいりました。

13 第22回大館市生涯学習フェスティバルについて

市では、9月22日、23日をメーンに、9月、10月の2か月間、中央公民館や勤労青少年ホームなど11会場で、生涯学習フェスティバルを実施いたしました。

期間中は、秋田職業能力開発短期大学校や北地区コミュニティセンターにおいても、作品展や活動成果の発表等の協賛イベントが開催され、約1万2,000人に御来場、御参加いただきました。

各サークル活動の成果発表はもとより、今回は特に、東日本大震災による被災状況や被災地でのボランティア活動を紹介した展示会場を設置したところ、多くの方々に関心を寄せていただきました。

今後も、さまざまな活動やイベントを通じて、市民が生涯学習に触れる機会を提供し、生涯学習の推進に努めてまいりたいと考えております。

14 放課後児童クラブの新設について

市では11月1日から、上川沿小学校、川口小学校、長木小学校の3校に、新たに「放課後児童クラブ」を開設いたしました。

3校の「放課後子ども教室」に併設したもので、開設時間は、平日は授業終了から午後6時30分まで、土曜日は午前9時から午後6時までとしており、登録児童数は、11月1日現在で、上川沿小学校区21人、川口小学校区29人、長木小学校区22人となっております。

午後5時までの開設となっている放課後子ども教室の活用と併せて、今後も放課後児童の安全・安心な居場所づくりの充実に努めてまいりたいと考えております。

15 市立総合病院駐車場の拡張工事について

市立総合病院では、敷地内通路や駐車場、周辺道路の混雑を解消するため、国道7号沿いの西側駐車場を拡張し、去る9月27日から供用を開始しております。

新たに50台分の駐車スペースを確保でき、合計403台の駐車が可能となり、駐車待ちの列はなくなっております。

今後も、来院者の利便性向上を図るとともに、万全の管理体制により、安全確保に努めてまいります。

16 市立総合病院内コンビニエンスストアの開店について

市立総合病院では、院内売店の充実を図るため、運営業者を公募して開設準備を進めておりましたが、工事も順調に進み、11月30日からモール棟3階で、大手コンビニエンスストアの「ファミリーマート」が営業を開始いたします。

新しい売店は年中無休で、営業時間は朝7時から夜9時まで、店内ATM、各種チケット取扱い、コイン式コピー機設置など、一般的なコンビニエンスストアと同様のサービスを提供するほか、入院用品、衛生・介護用品なども取り扱うことから、患者さんや御家族の利便性向上に寄与できるものと考えております。

また、店舗に隣接して飲食・休憩スペースも同時に開設しますので、今後さまざまな形で有効に活用し、療養環境の向上と市民サービスの充実を図ってまいります。

17 消防救急デジタル無線整備事業の進捗状況について

消防無線のデジタル化は、平成21年度に事業を開始し、現在、25年度から始まる無線基地局7か所の整備工事の実施設計を行っており、用地については必要な買収と借地契約を終えております。

26年度にはデジタル無線装置を整備し、併せて指令センターの建設、高機能型指令装置を整備いたします。

この事業により、災害時に迅速かつ効果的な消防活動が展開でき、大規模な災害が発生した場合にも、緊急消防援助隊との連携強化と防災力の向上により、市民の生命と財産を守るための大きな力になるものと期待しております。

18 消防救急デジタル無線整備事業の進捗状況について

本市では、消防力の充実、強化を図るため、平成22年度から「消防団機動分団化事業」を進めております。

この事業は、消防団員の減少及び高齢化の進行による地域防災力の低下を防ぐため、小型動力ポンプだけの配置となっている地域に、消防車を配備し、機動力の向上を図るものであります。

本年度は、秋の火災予防週間初日の11月4日に、大館第7分団の天下町へ小型動力ポンプ積載車を配備いたしました。この分団の区域には、樹海ドーム、樹海体育館、ショッピングモールなどの大型施設が建ち並んでおり、有事の際には防災の要として、大きな力を発揮するものと期待しております。

19 公共事業の進捗状況について

主な事業の11月末における進捗状況は、農業関連では、10月に発注した比内地鶏 鶏糞処理施設建築工事の進捗率が20パーセントで、来年3月下旬には完成する予定であります。また、農業集落排水事業では、餌釣及び山館地区で処理施設の機械設備の更新等を行っており、進捗率は40パーセントとなっております。

道路関連では、釈迦内松木立花線などの「社会資本整備総合交付金事業」によるものが70パーセント、有浦二ツ屋区画2号線などの「狭あい道路整備等促進事業」によるものが60パーセントの進捗率となっております。

教育関連では、中央公民館のエレベーター設置工事が85パーセントの進捗率となっております。

御成町南地区土地区画整理事業は、前年度からの繰越分を含めて、進捗率は75パーセントとなっております。

また、8月に発注した小柄沢墓園造成事業については、50パーセントの進捗率となっております。

水道事業では、観音堂地内の配水管布設工事が38パーセント、御成町一丁目ほかの配水管布設替工事が平均で85パーセント、中山取水場及び山館浄水場自家発電機設置工事が88パーセントの進捗率となっております。

下水道事業では、大館地域の有浦三丁目ほか、比内地域の味噌内地区、田代地域の茂屋地区において本管埋設工事を行っており、進捗率は平均で50パーセントとなっております。

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