9月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、6月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 本庁舎建設事業の進捗状況について
- 台風7号及び台風9号による被害状況等について
- 災害時における防災協定の締結について
- 大館市総合防災訓練の実施について
- 大館市総合戦略の進捗状況について
- 大館市公共施設等総合管理計画策定の進捗状況について
- 平成27年度の市税等の収入状況と未収債権対策について
- 大館市エコフェアの開催について
- 大館市環境マネジメントシステムサーベイランス審査について
- 臨時福祉給付金の支給結果等について
- 農作物の生育状況等について
- 雇用・地域経済の情勢について
- タイ王国及び台湾でのトップセールスについて
- 一般社団法人 秋田犬ツーリズムについて
- 夏季イベントの開催状況について
- 歴史的風致維持向上計画策定の進捗状況について
- 旧正札竹村立体駐車場の解体について
- 常陸大宮市等との教育交流について
- 全日本学生トランポリン競技選手権大会について
- 大館市成人式の開催について
- 熱中症による救急搬送の状況について
- 認知症疾患医療センターの開設について
1 本庁舎建設事業の進捗状況について
一昨日の8月28日、多くの皆様に来場していただき、本庁舎建設基本設計プロポーザルの最優秀提案者を選定するための「公開ヒアリング」を開催し、二次審査に進んだ5者によるプレゼンや質疑を行いました。
公開ヒアリングの内容を踏まえ、昨日開催された最終4回目となるプロポーザル審査委員会において、最優秀提案者が決定され、近日中には、決定通知を発送するとともに、市民の皆様に公表できるものと考えております。
今後は、代表企業となる最優秀提案者が、構成員候補者として登録している市内の4設計業者と面談等を行いながら構成員を選定し、「共同企業体」を組成した上で、本市と契約を締結する予定となっております。
また、庁舎敷地周辺等の境界確認や地積調査等を行う「登記書類作成業務」、計画敷地の基礎資料を作成する「地形測量業務」、現在の庁舎レイアウト、備品等の調査を行う「オフィス環境整備業務」などの発注を終えており、順次、測量、調査等が行われる予定となっているほか、東側職員駐車場での埋蔵文化財発掘調査も順調に進んでおります。
2 台風7号及び台風9号による被害状況等について
去る8月17日、台風7号の通過により、早朝から午後2時頃にかけて県内は大雨となりました。
市内の河川では、午後1時に長木川が、午後2時10分に米代川が水防団待機水位を超え、その後、午後3時10分には米代川が氾濫注意水位を超えましたが、午後6時30分までにはすべての水防警報が解除となっております。
台風7号による被害状況は、水田の法面崩壊が2か所、水路の法面崩壊が1か所となっており、被害額は850万円と見込んでおります。
10月に実施予定の国の災害査定に向け、測量設計費に予備費を充用させていただき、査定終了後、工事費を精査した上で、12月定例会に関係予算案を提出する予定としております。
また、22日には台風9号が通過し、午後から23日の午前3時頃にかけて県内で大雨となりました。
23日午前3時に引欠川が、午前5時に米代川が水防団待機水位を超えましたが、午前10時までにはすべての水防警報が解除されました。
市では、気象情報等により台風の通過が深夜になると予想されていたことから、22日午後5時に災害警戒対策室を設置し、水位上昇の監視等の警戒に当たるとともに、市民の自主避難に対応するため、中央公民館を臨時避難所として開設いたしました。
台風9号による被害状況は、市道の路肩崩落が1か所あり、被害額は100万円と見込んでおります。復旧に要する費用については、予備費を充用させていただき、早期の復旧に努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。
3 災害時における防災協定の締結について
去る7月14日、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社と「災害時における飲料の供給に関する協定」を締結いたしました。内容は、災害が発生した場合の飲料の供給と運搬について、速やかに対応していただくというものであります。
また、8月8日には、一般社団法人 秋田県建造物解体業協会と「災害時における応急対策への協力に関する協定」を締結し、人命救助及び被害の拡大防止のため、被災した建築物等の撤去に必要な建設機械等の提供や技術員の派遣などについて、速やかに対応していただくこととしました。
このたびの協定締結で締結先は27団体となり、大規模災害時に市民の安全確保と迅速な復旧活動が行えるよう、今後も、更なる体制整備を図ってまいります。
4 大館市総合防災訓練の実施について
市では、東日本大震災を契機とし、平成23年から住民参加型の総合防災訓練を実施しており、8月28日、花岡公民館と花岡小学校周辺を会場に総合防災訓練を実施いたしました。
今回は、市、機能別消防団員を含む消防団、警察署、陸上自衛隊、県消防防災航空隊、自主防災組織など21団体が参加し、花岡地区で大雨により河川が増水する中、震度7の直下型地震が発生したとの想定のもと、シェイクアウト訓練、避難誘導・安否確認訓練、災害対策本部設置・運営訓練、土砂・洪水対処訓練、避難所開設・運営訓練、倒壊建物救出訓練など15種目の訓練を行いました。
8.9豪雨災害を経験し、その後も熊本地震など全国的に自然災害が頻発する中、市民の防災意識と災害に対する関心が高まっており、今後も市民の安心と安全確保のため、防災力の向上と防災関係機関との連携強化に努めてまいります。
5 大館市総合戦略の進捗状況について
本市では、各種交付金制度を活用して総合戦略に基づき事業展開を図っておりますが、首都圏等に住む子育て世代から高齢者までの移住促進を目的とした「大館版CCRC事業」、北秋田市・小坂町と連携して枝豆を中心に地域資源を生かした新商品開発・販売などを進める「地域産品磨き上げ事業」、県との連携による「秋田犬」を基軸とし、魅力発信態勢づくりを目的とした「「秋田犬」活用による観光地域づくり推進事業」の3事業について、8月2日付けで地方創生推進交付金事業の交付決定の内示をいただいたところであります。
また、地方創生応援税制事業、いわゆる「企業版ふるさと納税」に申請しておりました、五色湖ロッジなどを活用した「ペットと泊まれる宿泊施設整備事業」についても、同日付けで事業認定をいただいたところであります。
さらに、地方創生推進交付金事業の制度改正により、対象事業申請数の枠が拡大されたことを受け、県との連携により、企業の子育て支援や働きやすい職場活動を情報発信し、子育て世代が安心して働くことができる職場環境の充実を図ることを目的とした「働くパパママ応援企業啓発事業」に前倒しで取り組む予定としており、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
6 大館市公共施設等総合管理計画策定の進捗状況について
この計画は、本市の公共施設等について、総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針を定め、財政負担の軽減と平準化を目指すものであり、現在、各施設の基本情報や、過去3年間の利用状況、施設管理運営の収支情報をまとめた「公共施設カルテ」の作成を進めております。
7月26日には、「第1回大館市公共施設等総合管理計画策定推進会議」を開催し、計画策定の取組方針やスケジュール、各部署の横断的な連携を確認したところであります。
8月には、公共施設の利用頻度、施設の維持管理についての民間連携や再編などの意向を把握するため、市民2,000人を対象にアンケート調査を実施し、さらに、施設を所管する26の部署に今後の施設管理方針等のヒアリングを行ったところであります。
今後は、これらの結果を踏まえ、12月までに計画案を取りまとめ、議会の御意見を伺い、1月にはパブリックコメントを実施して、年度内に計画を策定することとしております。
また、来年度以降は、本計画で定める基本方針をもとに、各施設ごとに実効性のある維持・管理を行うための個別施設計画を策定した上で、施設の適正管理に努めてまいりたいと考えております。
7 平成27年度の市税等の収入状況と未収債権対策について
市税は、現年度分の収納率が前年度を0.10ポイント上回り99.32パーセント、収納額は79億4,123万円で、滞納繰越分を合わせた未収残高は6,337万円減の4億3,355万円となっております。また、国保税は、現年度分の収納率が前年度と同率の95.69パーセントで、滞納繰越分を合わせた未収残高は6,584万円減の4億1,430万円となっております。
本市の現年度分の収納率は、高水準を維持しており、速報値で、市税、国保税ともに昨年に引き続き県内13市中トップとなっております。
企業会計を含めた税外収入金は、現年度分の収納率が98.30パーセント、滞納繰越分を合わせた未収残高は、前年度比36万円減の、2億8,410万円となっております。
市税等の滞納対策については、休日納付・相談窓口を開設しているほか、悪質な滞納者に対しては給料、預貯金等の債権差押など、滞納処分を実施しており、今後も市の債権全体について、公平性の確保と新規滞納の発生抑制に努めながら、未収債権の整理を進めてまいります。
8 大館市エコフェアの開催について
7月9日、10日の両日、大館樹海ドームを会場に開催し、2日間で2万2,500人の来場者がありました。
このイベントは、3R意識の醸成とエコタウン事業のPRを目的に、マンモスフリーマーケットとともに毎年開催し、今年で10回目を迎えました。
会場では、市内外のリサイクル関連企業等16団体が、自社等の環境関連事業のPRとして製品、カタログ、パネルを展示したほか、体験型ブースも設置されました。
また、10周年記念特別事業として、本市から始まった小型家電リサイクルを推進し、「2020東京オリンピック・パラリンピックのメダルに回収金属を活用する提案」を実現するため「3R推進シンポジウム」を開催しました。
シンポジウムは、「こでんのゆくえ」をメインテーマに、小型家電リサイクルに関する基調講演、環境省、大学教授などによるパネルディスカッション、オリンピックメダリストによる講話を行い、立ち見客が出るほどの盛況ぶりでした。
9 大館市環境マネジメントシステムサーベイランス審査について
ISO14001規格に基づく本システムについて、7月12日、13日の2日間、審査登録機関によるサーベイランス審査(維持審査)が行われました。
審査員からは、再生可能エネルギーの積極的な活用や小型家電製品からの資源物回収、間伐材の活用やエコフェアの開催など、継続した環境改善活動が着実に進歩している点や、公民館などの社会教育施設の有効活用、定期的なイベント開催による地域活性化への貢献など、環境共生都市として価値ある活動に対し高い評価をいただきました。
審査では、7項目において「充実事項」の評価を受けたものの、10項目において「改善の余地」、3項目において「不適合可能性の示唆」の指摘を受けておりますので、本システムの更なる充実と改善を図ってまいります。
今後は、9月中旬に行われる審査登録機関による判定委員会の審査を経て、本システムの登録が維持される見込みとなっております。
10 臨時福祉給付金の支給結果等について
賃金引き上げの恩恵が及びにくい低年金受給者等への支援を目的とした、「低所得の高齢者向け年金生活者等支援臨時福祉給付金」につきましては、支給対象者1万1,944人のうち、申請期限の7月1日までに申請があった1万1,688人に支給しており、支給率は97.8パーセント、支給総額は3億5,064万円となっております。
また、26年度から継続している臨時福祉給付金に加えて、「低所得の障害・遺族基礎年金受給者向けの年金生活者等支援臨時福祉給付金」につきましても、8月から対象者の方々に案内を送付するなど、給付に向けて手続を進めております。両給付金の申請期限である12月末までに、できるだけ多くの対象者に申請していただけるよう取り組んでまいります。
11 農作物の生育状況等について
水稲については、斑点米カメムシ類の発生がやや多いことから、病害虫防除の徹底と、気象変動に応じた湛水管理をするよう「コメ通信」を活用しながら注意を呼びかけております。
出穂盛期は8月4日と平年より1日早く、穂揃い、登熟ともに概ね良好に推移しており、草丈は短く、茎数は少なく、葉数は多く、葉色はやや淡い状況となっております。
野菜については、6月中旬から7月下旬の日照不足により、各作物とも生育はやや緩慢に推移しました。病気の発生が平年より多く見られたことから、防除等対策を講じた結果、全体として品質に影響は見られなかったものの、一部に生産量の低下が見られました。
主な品目では、枝豆は予定収穫日より5日遅い7月19日から出荷が始まり、日照不足により莢の色は淡い状況にありますが、価格は平年並みとなっております。また、農産物流通加工センターでの枝豆加工は、7月25日から稼働しております。アスパラガスは、日照不足と降雨により、夏どりに病気の発生が見られ、7月前半の出荷量が減少するなどの影響がありました。また、7月下旬以降の高温により一部に品質の低下が見られましたが、収量、価格ともに平年並みとなっております。
果樹は、ナシ、リンゴともに、開花は3日早く、開花量は多く、結実率は高く、肥大は平年並みとなっており、収穫は平年より2日ほど早く始まると見込まれております。
今後も、気象変動や病害虫の発生に注意し、農家に対して適切な指導を行ってまいります。
12 雇用・地域経済の情勢について
来春の市内高校卒業予定者の就職動向については、7月末現在、就職希望者203人のうち134人が県内就職を希望しており、昨年同期との比較では16人の増となっております。また、市内企業の求人数は83事業所316人で、昨年に引き続き出足は好調であります。来春も6年連続就職率100パーセントとなるよう、6月に北秋田地域振興局・高等学校長協会・ハローワークとの連名により市内商工2団体へ早期の求人を要請するなど、地元企業に対する働きかけを行っております。
さらに、7月には、雇用開発協会・ハローワークとの連名で「地元就職啓発パンフレット」を就職希望生徒の保護者へ配付したほか、就職希望生徒と企業を対象とした「求人求職情報交換会」の実施、雇用開発協会が夏休みを利用して実施する「オープンオフィス事業」の支援など、生徒と保護者に対しても地元就職を働きかけております。
また、6月のハローワーク大館管内の有効求人倍率は、1.30倍と、昨年同期との比較では0.20ポイント上回っており、引き続き高い状態で推移しております。
「資格取得支援事業」については、7月末現在で申請件数は89件、補助金額は329万円となっており、労働力の質的向上、中小企業の人材確保等への効果が期待されるところであります。また、本年度創設した「大館市創業支援補助金制度」については、7月末時点で2件の創業申請に対し、75万円の補助金を交付しているほか、数件の申請があり、今後もより多くの創業につなげてまいります。
最後に、市の制度融資である「マル大」でありますが、7月末現在で件数が66件、融資額は6億6,700万円となっており、融資限度額の拡大により過去最高を記録した昨年同期と比較すると、若干の減とはなっておりますが、26年度以前との比較では増加傾向にあることから、引き続き民間企業の投資が好調に行われているものと考えております。
13 タイ王国及び台湾でのトップセールスについて
昨年に引き続き、6月24日から29日までの6日間、秋田県知事を団長とするタイ王国トップセールスに同行してまいりました。
タイ王国バンコク郊外のショッピングモールで開催した「秋田県観光フェア」では、秋田犬ポスターを全面に張った大館ブースを設け、曲げわっぱの展示、観光パンフレットの配布などを行ったほか、私も「はちくん」と一緒にステージに上がり大館の観光をPRしてまいりました。
また、バンコク市内のホテルで、現地旅行会社28社を招いて開催した「秋田県観光セミナー」では、忠犬ハチ公のふるさと大館をアピールしながら、秋田犬の魅力を発信してまいりました。そして、会社経営者や飲食店オーナーなど200人ほどが参加した「観光交流晩餐会」では、佐竹知事から「秋田県は、世界的に高い知名度を持つ秋田犬を基軸に置いた観光振興を図っていきたい」との挨拶がありました。
そのほか、タイ王国スポーツ庁での秋田スポーツ合宿誘致活動や旅行会社の個別訪問も行い、旅行会社を訪問した際には、秋田県をトップに関係市町村や旅行関係会社が連携、協力して行う観光PRは効果的であり、一定程度の期間は継続すべきであるとの意見もいただきました。
一方、8月22日から26日にかけて、仲沢議長にも御同行いただきながら、台湾・秋田間のチャーター便を活用した台湾トップセールスに参加してまいりました。
現地では、旅行会社を訪問して観光PRと意見交換を行い、函館空港、仙台空港を使った周遊ルートの可能性について意見をいただきました。現地航空会社でも同様に、東北全体の周遊性が高まればより魅力的であるとの意見があったことから、本市の目指す「函館-大館-角館」連携の取組みについて自信を深めたところであります。このことについては、仙北市の門脇市長ともビジョンを共有しており、実現に向けて取組みを加速してまいります。
そのほか、台湾高雄市では、秋田県と高雄市との「国際交流協力覚書調印式」に同席し、教育、文化などを通じた今後の交流について確認いたしました。
また、秋田犬ツーリズム独自の活動として、本市出身で台湾の商工会議所初代会頭を務めた故・木村泰治氏の功績について、台湾の歴史に詳しい方からお話を伺い、高雄市をはじめ台湾の多くの都市基盤を築いた木村泰治氏の偉業を知ることができました。
残念ながら、木村泰治氏の功績については台湾国内ではあまり知られておらず、我々市民の多くもその偉大さに気づいていないのが現状でありますが、この功績を掘り下げていくことにより、お互いの理解が深まり、交流の拡大につながるものと確信しております。
今後も、県知事を先頭に、秋田犬を基軸として、各自治体や、産業、経済、教育などの機関が一体となって行動、連携し、秋田県全体の発展のために大館が果たすべき役割を見極めてまいりたいと考えております。
14 一般社団法人 秋田犬ツーリズムについて
4月1日に設立された地域連携DMO秋田犬ツーリズムは、6月には上小阿仁村も加入し、交流人口拡大に向けた様々な取組みを積極的に行っております。
外国人観光客の受入れ体制整備の取組みとして、ANA総合研究所と連携し「訪日観光に関するセミナー」及び「心でつながるインバウンド対応おもてなし研修」を開催したほか、7月3日には国際教養大学と連携して開催した第3回アジア塾「秋田犬ツーリズムの国際化戦略」において、秋田犬を活用した地域活性化や情報発信について意見交換を行ったところであります。
情報発信の取組みとしましては、8月1日、秋田空港内にPRブースをグランドオープンさせたところであり、ハチ公像の実物大レプリカを配置するとともに、男鹿市や仙北市を含めた県北エリアのパンフレットを設置し、帰省客をはじめとした来場者への情報発信に努めております。
また、市内の高校生を中心として組織されたRESAS部は、8月9日、10日の2日間、グーグル日本法人及び内閣府を訪問し、これまでの取組み状況を紹介するとともに、政策アイデアコンテスト2016エントリーに向けた助言を受けたほか、金田法務大臣にもお会いいただき、厚い激励の言葉をいただいたところであります。
今後は、地域のブランド化、動画や画像を活用した積極的な情報発信や各種情報収集・分析、受入れ体制整備、枝豆をはじめとした様々な地域産品の磨き上げなど、スピード感のある取組みを進めてまいります。
15 夏季イベントの開催状況について
①大館バラまつりについて
6月4日から16日間にわたり開催し、期間中は約1万5,000人の来場者で賑わい、3年目を迎えたナイトガーデンも好評を博したところであります。園内に植栽されている約500種のバラの中には原種バラも含まれており、貴重な原種の保存という観点からも、より一層の育成・管理に努めてまいります。
②大館大文字まつりについて
8月16日に開催され、昼の部、夜の部合わせて約3万5,000人の人出で賑わいました。昼の部では、恒例の大文字踊り、スクールバンドやマーチング演奏、ハチ公よさこいまつりなどのほか、昨年から始まったワンだふるはちくんダンスには多くの子どもたちの参加があり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。夜の部では、長木川河川敷での大館曲げわっぱ太鼓や盆踊りに続き、大文字焼きとともに華麗な花火が打ち上げられ、来場者の歓声が会場に響きわたりました。また、お忙しい中、金田法務大臣に出席していただいたほか、石井参議院議員、県民栄誉章を受章された豪風関と天風関も来場され、まつりを盛り上げていただきました。
③大鮎の里ふるさとまつりについて
8月20日、外川原地区の米代川河川緑地で行われ、ふるさとの夏を盛り上げようと田っ中ソーランや秋田竿灯が披露され、フィナーレの打ち上げ花火では、会場を訪れた住民や帰省客など大勢の人が、ふるさとの夏を満喫しておりました。
16 歴史的風致維持向上計画策定の進捗状況について
市民一人ひとりが、ふる里おおだてに「誇りと自信」を持って暮らしていただくために、大館の「歴史・文化・伝統」と人々の「暮らし・営み」に光を注ぐ、歴史的風致維持向上計画策定の進捗状況を御報告いたします。
本計画策定に際し、これまでに文化庁・農林水産省・国土交通省と7回の三省庁ヒアリングを重ねてきたほか、国の担当官による現地調査時の指導や、関係機関からの助言を得て、計画の熟度を高めてきました。
また、地区座談会や歴史まち歩きを通じて、市民の皆様に本計画の目標を説明し、市民の思いやニーズを伺いながら、関係する皆様と実現化方策の協議を重ねてきたところであります。
私自身も、国の要職にある方々との面談や、現地調査官との意見交換、歴史まち歩きへの参加を通じて、この計画が本市の羅針盤になるべく努めてまいりました。
昨日は、学識経験者や各分野の専門家で構成する「第2回歴史的風致維持向上協議会」を開催し、大局的な観点から助言をいただいたところであります。
本計画は、来年の3月を目途に取りまとめる予定でありましたが、課題に一刻も早く取り組むために、年内に計画書を取りまとめ、年度内に国の認定を目指す予定としております。
本定例会では、現段階の案を御説明し、議員の皆様から御意見をいただきながら、この計画が本市の発展と他市との連携につながる実り多い指針となるよう、引き続き取り組んでまいります。
17 旧正札竹村立体駐車場の解体について
旧正札竹村立体駐車場は、今年度中に解体する予定でありましたが、先の6月定例会で御報告させていただいたとおり、アスベストの含有が判明したため、今後の見通しについて御報告いたします。
まずもって、議員の皆様や市民の皆様に本駐車場の解体について御心配をおかけしていることに対し、深くお詫び申し上げます。
鉄骨構造である立体駐車場のアスベスト除去は、鉄骨に吹き付けられている防火用のアスベスト含有物を掻き落とす作業となることから、難易度が極めて高い工事となります。また、周辺環境への配慮や労働環境の確保に十分留意する必要があるため、多額の仮設費や設備費を要し、工期も半年ほどかかる見込みであります。
このような状況に鑑み、今年度に内部のアスベストの除去、来年度に本体の解体を実施したいと考えており、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
18 常陸大宮市等との教育交流について
去る7月15日、本市の教育専門監2人が、友好都市である茨城県常陸大宮市を訪れ、小学校の算数と中学校の英語の公開授業を行いました。また、7月27日から2泊3日の日程で、城南小学校の6年生10人が大宮小学校を訪問し、「紙すき体験」や「ふるさとCMの発表」などによる交流を深めており、8月5日には、校長・ミドルリーダー研修会において、城南小学校長が「ふるさとキャリア教育を土台とした学校経営」と題した講話を行ってまいりました。
常陸大宮市では、本市の教育に対する関心が高く、特に公開授業ついては「教員が大きなインパクトを受けた」との感想をいただいております。今後は、常陸大宮市の教員を本市にお招きするなど、教育を通じた交流を一層深めてまいりたいと考えております。
また、博報財団主催の「博報教育ワークショップ」が、8月26日、27日の2日間、地方では初めて、本市を会場に開催されました。これは、「釈迦内サンフラワープロジェクト」「子どもハローワーク」による2年連続の博報賞受賞を評価していただいたことによるもので、全国から教育関係者等29人が訪れました。釈迦内小学校と北陽中学校の授業視察や、ふるさとキャリア教育をテーマにしたディスカッションなどを行いながら、本市の教育に対し、外部から評価していただいたところです。
これらの交流を機に、「おおだて型学力」のさらなる向上を図るとともに、「ふるさとキャリア教育」を全国に向け一層発信してまいります。
19 全日本学生トランポリン競技選手権大会について
公式トランポリン2台を新たに購入して準備を進めてきた選手権大会が8月20日、21日の2日間、樹海体育館を会場に開催され、成功裏に終了いたしました。
リオ・オリンピック出場選手を含む全国45大学、175人が本市を訪れ、県内で唯一、公式トランポリン4台を揃えた本市施設において素晴らしい演技が繰り広げられたほか、スポーツ少年団との交流事業も実施され、子ども達にトランポリンならではの高さとダイナミックな演技を身近に感じてもらうことができました。
合宿誘致や大規模スポーツ大会誘致など、スポーツツーリズムによる交流人口拡大を積極的に推進している本市にとりましても、本大会の成功は大変意義深いものであり、競技関係者をはじめ、多くの皆様の御支援、御協力に深く感謝申し上げます。
20 大館市成人式の開催について
去る8月15日、市民文化会館において、平成28年度成人式が対象者の82.9パーセントに当たる598人の参加により盛大に行われました。
新成人代表からは「これまで支えてくださった皆様に感謝の気持ちを忘れず、これからは我々、新成人が大館市を支えていかなければならないと一人ひとりが自覚し、明るい未来へ前進していくことを誓います。」との力強い決意が述べられました。
式典後には、実行委員会主催のイベントが行われ、秋田看護福祉大学のサークルによる「アカペラ」と「思い出写真スライドショー」が披露され、恩師や級友との再会を喜び、近況を報告し合う姿が多く見られました。
21 熱中症による救急搬送の状況について
梅雨明け以降、最高気温が30度以上の真夏日が続いたこの夏の厳しい暑さにより、本市において熱中症で救急搬送された方は、8月25日現在で36人に上っております。
市では、広報やホームページ、地元紙などにより、熱中症への注意を促すとともに、消防本部が行う救急救命講習会では受講者に対し熱中症予防に関する講話を行うなど、啓発活動を行ってきたところであります。今後、まだまだ厳しい暑さが続くものと予想されますので、さらに緊急情報メールでの注意情報の発信、ホームページ等への注意喚起情報の再度の掲載を行うなど、市全体で情報を共有しながら、市民の安全で安心な生活を守るための啓蒙・啓発活動を行ってまいります。
22 認知症疾患医療センターの開設について
市立総合病院では、10月から「認知症疾患医療センター」を開設します。
このセンターは、2025年に認知症患者が全国で700万人になると推計される中で、国が推進する認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を医療面から支えるために整備を進めているもので、現在、全国で400近い医療機関が指定を受けております。
県内では、これまでに県南の県立リハビリテーション・精神医療センター、県中央の緑ヶ丘病院が指定を受けており、総合病院はこれらに次いで県北地域をカバーするものになります。
センターの主な役割は、認知症診断のほか、認知症であった場合どのようなタイプのものであるかを調べる鑑別診断を行うこと、専門医療相談を受けること、地域の医療・介護・行政との連携を図ることなどであり、専任の医師、精神保健福祉士などの医療スタッフにより、認知症患者さんとその御家族を支えてまいります。
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